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永田町
「永田町〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
永田町の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
な手分けをして心当りを探索することとなった。奥様は日頃信仰する市ヶ谷八幡と氏神の
永田町山王へ代参を立てられた。女中のある者は名高い売卜者《うらない》のところへ走....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
れとのことだった。 「なあに、いさえすればいいのだ。」 僕はそう思いながらすぐ
永田町へ出かけた。 「御覧の通り、今晩はこんな宴会中ですから……」 たぶん菊池....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
「ちょっと寄り道してもいいでしょう。手間は取りません。」 そう言って小夜子は
永田町へと運転士に命じた。 じきに
永田町の静かな町へ来た。小夜子は蔦の絡まった....
「彼は誰を殺したか」より 著者:浜尾四郎
注意によって毎朝ある一定の時間を散歩に費やさなければならないと云うことになって、
永田町の自宅から徒歩で日比谷公園を一周して来ることにした。それは十二月頃のことで....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
いおんじきんもち》侯、および委員に擬せられたる箕作麟祥博士を始め、数名の法律家を
永田町の官邸に招いて大体の方針を諮問せられた。その時我輩が伊藤伯の命に依って上申....
「惜別」より 著者:太宰治
忘れ、ひとりで医学の研究に出精したい。もはや躊躇している時では無い。自分は麹町区
永田町の清国公使館に行き、地方の医学校へ入学の志望を述べ、やがて、この仙台医専に....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
ございませんから、まアお眼を…何うか一番上手なお医者さんに診てお貰いなさい、おゝ
永田町の伊藤方成先生が、私はあの方に御贔屓になった事がございますから、その中又願....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
校はその占拠地において民衆に、「尊皇義軍」の精神を説くアジ演説をさえやった。また
永田町首相|官邸の付近には、青年団体や日蓮宗の信者などが押しかけて、ラッパを吹き....
「魔都」より 著者:久生十蘭
並に皇帝の設計の事
これと同じころ、時間でいえばちょうど午後五時ごろ、
永田町内相官邸では内務外務両大臣、各次官、欧亜局長、警保局長の六人が会議室の大テ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
。糀町《こうじまち》の心法寺原《しんぽうじはら》に、いちめんに霜柱が立っている。
永田町よりの地ざかいに心法寺という寺があって、その塀のそばに、天鵞絨巻網代黒《び....
「日輪草」より 著者:竹久夢二
水撒人夫がありました。お役所の紋のついた青い水撒車を引張って、毎日半蔵門の方から
永田町へかけて、水を撒いて歩くのが、熊さんの仕事でした。 熊さんがこうして、毎....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
列長さだけで二十丁。山下門から日比谷の壕端《ほりばた》に沿い、桜田門の前から右へ
永田町の梨《なし》の木坂《きざか》をくだり、半蔵門から内廓《くるわ》へはいって将....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
少しばかり建ち並んでいる建築を珍しそうにいうのも、今暫くの間であろう。 今遠く
永田町に建っている議事堂の鉄骨を眺めると、何となく心強いような感じがする。 現....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
って、鹿鳴館の名は西欧文化の象徴として歌われたもんだ。 当時の欧化熱の中心地は
永田町で、このあたりは右も左も洋風の家屋や庭園を連接し、瀟洒な洋装をした貴婦人の....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
から好きであった。十三、四の頃私の家《うち》は一時|小石川《こいしかわ》から麹町
永田町《こうじまちながたちょう》の官舎へ引移《ひきうつ》った事があった。勿論《も....