汎称[語句情報] » 汎称

「汎称〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

汎称の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
に反対するは実に当時民選議院論建白の出でたるに始まる。 吾輩はこの期の政論派を汎称して民権論派と言う、何となればその論旨の異同如何にかかわらず、みな民権自由の....
反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
るのを、更に一番多い称号だという所から、皇族から臣下に降下した人をすべて、源氏と汎称する様になった。其人々の中で、殊に人がらも優れ、容貌も優れていた人の事をしる....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
と称するものはユリ属すなわち Lilium 属一|種《スペシーズ》の特名であって汎称ではない。この種は中国の山野に生じていて茎は直立し、葉は他に比べてひろく、花....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
奥地に当り、これを糠部(『吾妻鏡』文治五年九月条に糟部郡とあるは誤記なるべし)と汎称して、当時にあっても、なおほとんど化外に置かれ、俘囚長たる安倍・清原・藤原諸....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
た。泉州は福建省に、台州・衢州は浙江省に、竇州・藤州は広西省にある。胡国は西域の汎称に用いられ、崑崙国はコーチンチャイナ(仏領インドシナ)のある国を意味し、瞻波....
山の人生」より 著者:柳田国男
聴いて畏れおののかぬ者のなかったは尤もである。秋田方面の山鬼ももとは山中の異人の汎称であったらしいのが、のちには大平山上に常住する者のみをそういうことになり、つ....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
えたるに過ぎざるなり。けだし過去に於ける特殊民、すなわち所謂穢多非人の賤号の下に汎称せられたりし我が同胞は、その種類すこぶる多くして、到底本号に於いて説き尽くし....