汐汲み[語句情報] »
汐汲み
「汐汲み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
汐汲みの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「山椒大夫」より 著者:森鴎外
ている。 奴頭が籠と鎌とを持ってはいって来た。「垣衣《しのぶぐさ》さん。お前に
汐汲みをよさせて、柴を苅りにやるのだそうで、わしは道具を持って来た。代りに桶と杓....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
で笑われた。買って戻った天秤棒で、早速翌朝から手桶とバケツとを振り分けに担うて、
汐汲みならぬ髯男の水汲と出かけた。両手に提げるより幾何か優だが、使い馴れぬ肩と腰....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
云われっ放しのまま残念に思って帰郷の途中、須磨の海岸で一休みしながら同地の名物の
汐汲みを眺めていたが、打ち寄せる波が長く尾を引いて、又引き返して逆巻こうとするそ....