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汗だく
「汗だく〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
汗だくの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おしゃれ童子」より 著者:太宰治
、いま、と店の人たち笑いながら首を振るのでした。もう、だいぶ暑いころで、少年は、
汗だくで捜し廻り、とうとう或る店の主人から、それは、うちにはございませぬが、横丁....
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
かえるだけの仕事であった。ところが、彼にはそれがもってのほかの大仕事で、すっかり
汗だくになり、額を拭き拭き、とうとうしまいには、「いや、これよりわたしにはやっぱ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
で完全にエミリーから引導《いんどう》を渡されてしまった。彼はまといつくエミリーを
汗だくだくで振り切って、すたこら自分の邸へ逃げ帰った。 もちろん彼はそれからバ....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
何かの記念日なんだから仕方ないんですって。幹事さんの中には冬のモーニングを着て、
汗だくでふうふう言いながらビールを飲んでた方もあったわ」 お雛妓らしい観察を縷....
「光の中に」より 著者:金史良
返りをうって驚いたように目を瞠った。 「どうしたんだ、夢でもみたのかい」 私は
汗だくになっている彼の首筋をふきながら訊いた。 彼は再び目をとじると譫言のよう....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
体や、短かい四本の脚に似合わず、大きい頭を、苦るしげに振り振り、六頭が、六頭とも
汗だくだくとなっていた。そのちぢれたような汚れた毛からは、湯気が立った。 棺は....
「失敗園」より 著者:太宰治
て、この棚を作ったのだが、いや、どうにも不器用なので、細君が笑いだしたら、主人の
汗だくで怒って曰くさ、それではお前がやりなさい、へちまの棚なんて贅沢品だ、生活の....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
くともりあがってくると、つづいて、くろい土があがってくる。下では、もぐら先生が、
汗だくで、活動しているのであった。だが、中はよく見えない。 そこで一郎は、もっ....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
骨にして見せて下され」 「いざ、いざ、これを見よや」 王水険老師は、この寒中に
汗だくだくとなって、廊下の床をおとすスィッチを引いた。 金博士は、廊下をそのと....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
うです、わかりますか」 すばらしい性能 つまりつまりを連発して、説明者は
汗だくだくの説明をこころみた。 三郎には、くわしいことがのみこめなかったが、よ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
し、飛行甲板にまい下りた。中には飛行池に着水する水上機もあった。総出の整備員は、
汗だくだくの大童となって、新着の飛行機をエレベーターにのせ、それぞれの格納庫へお....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
なる漫画家であらねばならぬ。あるいはブルジョアがタイピストを膝に乗せて往来を行く
汗だくの兵隊の行列を眺めている光景を描くかも知れないところの傾向的画家であるかも....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
す。 フウイヌムは、その子弟を強くするために、険しい山や石ころ道を走らせます。
汗だくになると、今度は河の中にザンブリ頭から跳び込ませるのです。それから、一年に....
「決闘」より 著者:神西清
板の間では、上着もチョッキも脱ぎ棄てて胸をはだけたサモイレンコが、のぼせ上がって
汗だくの態で、サラダや何だかのソースや、冷スープにする肉や胡瓜や玉葱やをこしらえ....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
し村益をもって交渉に当たらせ、ついに○○○出資を収めて希望の陶土を入手したという
汗だく事件があった。 しかも、これが星岡窯のAにも私らにも積極的にことが運ばれ....