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汗になる
「汗になる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
汗になるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、母屋は仕切の唐紙障子を一切取払うて、六畳二室板の間ぶっ通しの一間にした。飲むと
汗になると知りつゝ、たまりかねて冷たい麦湯を飲む、サイダアを飲む。飲む片端からぼ....
「あの顔」より 著者:林不忘
た声を呑んで、 「まあ、お気の早い。お召更えなすったら。」 「いいやな。またすぐ
汗になるんだ。」 はなして、慰められたところで、何のたしにもなるのでなかった。....
「あそび」より 著者:森鴎外
場まで七八町ある。それを歩いて行くと、涼しいと思って門口を出ても、行き着くまでに
汗になる。その事を思ったのである。 縁側に出て顔を洗いながら、今朝急いで課長に....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
時節がら一般の気うけが好かろう。 鋤と鍬だ、と痩腕で、たちまち息ぜわしく、つい
汗になる処から――山はもう雪だというのに、この第一回には、素裸の思案入道殿をさえ....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
く、岩の間の河原になみなみと湛えていた。一浴を試みたい気持に駆られたが、すぐまた
汗になることを考えて思い止った。 一時二十分。待ち憧れていた雪渓に達した。もう....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
、施粥の手伝いをし初めた。 誰も、咎めもしない代りに、礼もいわない。市十郎は、
汗になるほど、働き廻った。 大施粥は、午までに、予定の米俵の数を、みんな空にし....