汗牛充棟[語句情報] » 汗牛充棟

「汗牛充棟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

汗牛充棟の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
法が宜《よろ》しきを得ている」 といいながら、駒井は一学の手から提灯を受取って、汗牛充棟《かんぎゅうじゅうとう》の書物をいちいち見てあるきました。満足の色を面《....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
らずして末流を探るようなものであります。と言いましても、支那の著作物は文字通りの汗牛充棟で、単に〈志怪の書〉だけでも実におびただしいのでありますから、容易に読破....
魔都」より 著者:久生十蘭
たち》に至ってはこれといって書き立てるがものはない。午砲《ひるめし》時に仲之通に汗牛充棟するサラリーマン面の一種で、馬鹿には見えぬ代り決して優雅にも見えぬせせっ....
訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
書の由来と説明とは、所謂ファウスト文献、一層広く言えばギョオテ文献があって、その汗牛充棟ただならざる中にいくらでもある。現に昨年あたりから出たものだけでもエンゲ....