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汗疹
「汗疹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
汗疹の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
《うえ》の泉ちゃんが六歳《むっつ》にしか成らないんだからね。熱い夏の頃ではあり、
汗疹《あせも》のようなものが一人に出来ると、そいつが他の子供にまで伝染《うつ》っ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
用《どよう》の丑《うし》の日。この日、桃の葉でたてた風呂へ入ると、暑気をはらい、
汗疹《あせも》をとめるといって、江戸じゅうの銭湯で桃葉湯《もものはゆ》をたてる。....
「秋草」より 著者:島崎藤村
き添えるつもりで、思わずいろいろなことを書き、親戚から送って貰った桃の葉で僅かに
汗疹を凌いだこと、遅くまで戸も閉められない眠りがたい夜の多かったこと、覚えて置こ....
「日を愛しむ」より 著者:外村繁
脹れ上ってしまった。皮膚の抵抗力も弱っているのか、その左手には、手の甲の上にまで
汗疹が出来ている。軒端に吊した籠の中で、先刻からきりぎりすが鳴き頻っている。私の....