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汚涜
「汚涜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
汚涜の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
むしろ僕自身そう僕を観察さえするようになりました。あなたの潔癖があなたの母子情を
汚涜することとして、それをあなたに許さないように、僕もあなたのその潔癖を汚しては....
「青年」より 著者:森鴎外
しや一時純潔な交のようなものが出来ても、それはきっと似て非なるもので、その純潔は
汚涜の繰延に過ぎないだろう。所詮そうそう先の先までは分かるものではない。とにかく....
「「或る女」についてのノート」より 著者:宮本百合子
a を捧げたる夫れなりき。而して余は神の供物を再び余のものたらしめんとするなり。
汚涜の罪何をもつてかそゝがれんや。ヒソプも亦能はざるなり。苦痛、苦痛、苦痛。神よ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
りっぱな人々が身をかがめつつ作った襞《ひだ》、下等な性質のために起こる心のうちの
汚涜《おどく》の跡、ローマの人夫らの短上衣にあるメッサリナ(訳者注 クラウディウ....
「訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
日まで文壇がこの事実に対して、どんな反響をしているかと云うと、一般にファウストが
汚涜せられたと感じたらしい。それは先ずファウストと云うものはえらい物だと聞いてわ....