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汝等
「汝等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
汝等の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
好い名声」を与えられることである。
又
耶蘇《やそ》「我笛吹けども、
汝等《なんじら》踊らず。」
彼等「我等踊れども、汝足らわず。」
※
....
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
違ない。何かに付いて降《おり》れば、どこかの村に着《つく》に極《きま》っている。
汝等《なんじら》ごとき懦弱漢はかえって手足《てあし》纏《まと》いだ。帰れ帰れ」と....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
、どうしてあの目前の生活の破壊にのみ囲まれて晏如たることが出来よう。そして彼は「
汝等もまた我にならえ」といっている。それはこの境界が基督自身のものではなく、私達....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
を冠しめられて信者は彼と共に義の冕を戴くの特権に与かるのである。 「我がために人
汝等を詬※り又|迫害偽わりて様々の悪言を言わん其時
汝等は福なり、喜べ、躍り喜べ、....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
が何だ、学者が何だ、糧をどうする!……命をどうする?……万事俺が引受けた。遣れ、
汝等、裸にしようが、骨を抜こうが、女郎一人と、八千の民、誰か鼎の軽重を論ぜんやじ....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
た冥土の旅を、可厭じゃと思うても、誰もしないわけには行かぬようなものじゃ。また、
汝等とても、こういう事件の最後の際には、その家の主人か、良人か、可えか、俺がじゃ....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
をした夢を見たか。そうか、分った。夢がどうした、そんな事は木片でもない。――俺が
汝等の手で面へ溝泥を塗られたのは夢じゃないぞ。この赫と開けた大きな目を見ろい。―....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
、口も利かずにまじまじと勘考した。はて巧んだり!てっきりこいつ大詐欺に極まった。
汝等が謀って、見事に妖物邸にしおおせる。棄て置けば狐狸の棲処、さもないまでも乞食....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
然と泣く。 十四 「陰気だ陰気だ、此奴滅入って気が浮かん、こりゃ、
汝等出て燥げやい。」 三ツ目入道、懐手の袖を刎ねて、飽貝の杯を、大く弧を描いて....
「死者の書」より 著者:折口信夫
命が降って、何事も命令のはかばかしく行われぬのは、朝臣が先って行わぬからである。
汝等進んで、石城を毀って、新京の時世装に叶うた家作りに改めよと、仰せ下された。藤....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
あるいは罵り、中にゃ独言を云うのも交って、人を憤り世を呪詛った声で、見ろ、見ろ、
汝等、水源の秘密を解せず、灌漑の恩を謝せず、名を知らず、水らしい水とも思わぬこの....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
爰に神の真理の大河となり、洋々として大地を洗い、その不可抗の威力の前には、現在|
汝等を悩ます痴愚も、不信も、罪悪も、虚偽も皆跡方もなく一掃せられて了うであろう。....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
い。善悪の議論はいろいろあることだろうが、なるべく批難することだけは止めてくれ。
汝等のうち罪なきものこれを打て。僕などはとうてい何人に向っても石を投ずるの権利は....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
近き、その脚で畳を蹴たが、頤を突出した反身の顔を、鴨川と後室の方へ捻向けて、 「
汝等一体節穴を盗んで来て鼻の両方へ御丁寧に並べてやあがるな。きょろきょろするない....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
に、聖武天皇の詔によって、解放されて平民と同じ階級になりました。その詔の文に、「
汝等今|負ふ所の姓は人の恥づる所なり。ゆへに今ゆるして平民に同じくす。」とありま....