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汝達
「汝達〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
汝達の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ねえかね。こう、可い加減にしねえかい。柳橋の蔦吉さんが、情人と世帯を持った家だ、
汝達の手に渡すもんか。め組の惣助と云う魚河岸の大問屋が、別荘にするってよ、五百両....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
び出し、「勝家の甥として、我に手向うは殊勝なり。然れども今や天下我に帰したれば、
汝達の立てこもる場所もなかるべければ、今よりは我に仕えよ」と氏郷の与力として、三....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
人は庭口より一人は縁側よりあわただしく走り来つ。恐慌の色は面にあらわれたり。 「
汝達は何をしとッか。先日もいっといたじゃなっか。こ、これを見なさい」 柄杓をと....
「野道」より 著者:幸田露伴
|分とはならぬ厚さに均して塗りつけた。妻と婢とは黙って笑って見ていた。今度からは
汝達にしてもらう、おぼえておけ、と云いながら、自分は味噌の方を火に向けて片木を火....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
は言われない。』とお爺さんは私達夫婦に向って諄々と説ききかせて下さるのでした。『
汝達には、姿はあれど、しかしそれは元の肉体とはまるっきり異ったものじゃ。強いて手....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
する患がないでもない。尚お日曜日が不適当な事につきては、他にも特殊の理由がある。
汝達の気づかぬ環境の悪化――これがわれ等の仕事を困難ならしめるのである。食事の直....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
昔我が濁れる目に夙く浮びしことある
よろめける姿どもよ。再び我前に近づき来たるよ。
いでや、こたびはしも
汝達を捉へんことを試みんか。
我心|猶そのかみの夢を懐かしみすと覚ゆや。
汝達我....