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「江川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

江川の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
郎なぞを小普請役から抜いて、それぞれ航海の技術を学ばせたのも彼だ。下曽根金三郎、江川太郎左衛門には西洋の砲術を訓練させる。箕作阮甫、杉田玄端には蕃書取調所の教育....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
下曾根信守君を葬りました。六十九歳でした。下曾根さんは旧幕名家の出、伊豆|韮山の江川太郎左衛門と相並んで高島秋帆門下の砲術の名人であった下曾根金之丞は父でした。....
断層顔」より 著者:海野十三
死んでいた。軽機を抱えた特別警察隊員が集合していた。その隊長は、帆村と面識のある江川警部だった。 「ああ、帆村さん、殺してしまいましたよ。反抗したものですからね....
超人間X号」より 著者:海野十三
人と、巡視《じゅんし》がすんで休憩中《きゅうけいちゅう》の大池《おおいけ》さんと江川《えがわ》さんの五人が、退屈《たいくつ》しきった顔で、時間のたつのを待ってい....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
るのですが、まことに妙な唄で。偖、足利の町から三十一町、行道山の方へ参ります道に江川村と云う所が有ります。此処に奧木佐十郎と云って年齢六十に成る極く堅人がござい....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
は角の里で高い山というので、今の島星山であろう。角の里を通り、島星山の麓を縫うて江川の岸に出たもののようである。 大意。石見の高角山の山路を来てその木の間から....
半日ある記」より 著者:寺田寅彦
れば人の往来織るがごとく、壮士芝居あれば娘|手踊あり、軽業カッポレ浪花踊、評判の江川の玉乗りにタッタ三銭を惜しみたまわぬ方々に満たされて囃子の音ただ八ヶまし。猿....
おとずれ」より 著者:国木田独歩
皿の類の床に落ちし響きすさまじく聞こえぬ。 地震ぞと叫ぶ声室の一隅より起こるや江川と呼ぶ少年真っ先に闥を排して駆けいでぬ。壁の落つる音ものすごく玉突き場の方に....
水甕」より 著者:豊島与志雄
業の第一とするがいいよ。」 また、或る時、会社で、業務上の相談会のあと、主任の江川は彼の肩を叩いて囁くように言いました。 「お互に、自重しようよ。直接行動はい....
赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
江川太郎左衛門、名は英竜、号は坦庵、字は九淵世々韮山の代官であって、高島秋帆の門....
丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
、どうもこれは、飯綱遣いであろう。でなくは切支丹ではないかと、韮山で興行の折は、江川太郎左衛門様の手代衆が一応お調べになりまして、確かに魔法|妖術ときめて、既に....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
京成バスの往復している大正道路の両側に処定めず店を移した。つづいて伝法院の横手や江川《えがわ》玉乗りの裏あたりからも追われて来るものが引きも切らず、大正道路は殆....
水魔」より 著者:田中貢太郎
林の中のベンチに腰をかけて、疲れた足を休めなどした。 ……今晩はだめだぞ、彼は江川の玉乗の前を歩きながら呟いた。彼はもう池の傍をまわるのを諦めて帰りかけたが、....
青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
江川初子がカフェー・ドラゴンからアパートへ帰ったのはかれこれ朝の五時頃であった。....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
つまりそれが「新しい浅草」の精神である…… 最後までふみとどまった「大盛館」の江川の玉乗、「清遊館」の浪花踊り、「野見」の撃剣……それらもついにすがたを消した....