江戸文学[語句情報] »
江戸文学
「江戸文学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
江戸文学の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学における今日の日本的なるもの」より 著者:宮本百合子
我の自覚の刺戟を伴って、ガス燈と共に我々の父たちの精神に入って来た。然し一方には
江戸文学の伝統をその多方面な才能とともに一身に集めたような魯文が存在し、昔ながら....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
雑《わいざつ》の口語文を以てした為に、外国文学に見る如き高貴な詩人的の心を失い、
江戸文学の続篇たる野卑俗調の戯作《げさく》に甘んじ、一歩もそれから出ることができ....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
徳川の三百年を通じて文化・文学の上で婦人の発言は全くしめ出されていた状態だった。
江戸文学は数人の女流俳人、歌人を有し、歴史文学の荒木田麗女の「池の藻屑」「月の行....
「日記」より 著者:宮本百合子
まわしてしまった。参考にと思って国文学史と関根先生の「小説史稿」と雑誌に出て居た
江戸文学と江戸史跡をよむ。いるところへはり紙をして別に分けておいた。筆を新らしい....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
桐生の織物組合長S君は私のゴルフ仲間で飲み仲間でもあり、また彼は素人考古学者、
江戸文学素人大家等々、甚だ賑やかな人物である。彼は戦争前も戦争後も一貫して外貨カ....
「小説 円朝 あとがき」より 著者:正岡容
たいことである。 親しく圓朝の話術に接し、ことごとく傾倒されていた故を以て我が
江戸文学の恩師川柳久良伎翁には、見事な題簽《だいせん》を書いていただいた。好箇の....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
ならんか。今ゴンクウルの著書中に散見せる林氏の所説を見るに浮世絵|並《ならび》に
江戸文学一般に関する解説考証いづれも正確にして自《おのずか》ら一家の趣味鑑識を備....
「夏の町」より 著者:永井荷風
代の感化によって、自分は一生涯たとえ如何なる激しい新思想の襲来を受けても、恐らく
江戸文学を離れて隅田川《すみだがわ》なる自然の風景に対する事は出来ないであろう。....
「正宗谷崎両氏の批評に答う」より 著者:永井荷風
評せられたことがあった。その時わたくしは弁駁《べんばく》の辞をつくったが、それは
江戸文学に関して少しく見解を異にしているように思ったからで、わたくしは自作の小説....
「申訳」より 著者:永井荷風
オのようだと言いたいが、然し柄にないことだからまア止した方がいいよ。君はやっぱり
江戸文学の考証でもしている方が君らしくっていいよ。」と冷笑した。 兎角する中議....
「牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
あるが、この説話集は文明年間に日本に舶来して、日本近古の怪談小説に影響し、延いて
江戸文学の礎石の一つとなったものである。 牡丹燈記の話は、明州即ち今の寧波に喬....
「昆布とろ」より 著者:北大路魯山人
方の、趣味性に富んでいる人もいるのであるが、これも雅びやかな風流人ではなく、よく
江戸文学にあらわれるような一種の型のあるものであって、ちょっといなせなところがあ....
「小説のタネ」より 著者:吉川英治
いましたよ。 小説みたいな物を書いてみた初めは十一、二の時でしたね。もう盛んに
江戸文学やら翻訳物の柔かいのを匂いで嗅ぎ分けては読んでいたんです。ところが、それ....