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江戸町奉行
「江戸町奉行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
江戸町奉行の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
グッと香具師を睨み付けた。 「これ莫迦者、何を言うか! 二人大岡がある筈が無い。
江戸町奉行大岡忠相、拙者を置いて他にあろうか?」 「アッハッハッハッ、成程なあ。....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
朝餉の畢る比には、藩邸で巳の刻の大鼓が鳴る。名高い津軽屋敷の櫓大鼓である。かつて
江戸町奉行がこれを撃つことを禁ぜようとしたが、津軽家が聴ずに、とうとう上屋敷を隅....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
そこで、考えあぐんだのち、はたと思いついたのが蒲生泰軒のこころの友、今をときめく
江戸町奉行|大岡越前守忠相《おおおかえちぜんのかみただすけ》――。
「今日はちと....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
儀にとっては恐ろしいお家だ。そこで大事を起こされてはたまらぬ。と云って他領だから
江戸町奉行としては、どうにも策の施しようがない。ついてはその方個人として出かけて....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
の名人。南町奉行所の御威勢は、ひとえにこの男の働きによるとはいえ、布衣《ほい》の
江戸町奉行が、貧相な同心づれとふたりっきりで対坐するなどは、実もって前代未聞、な....
「奉行と人相学」より 著者:菊池寛
大岡越前守は、
江戸町奉行になってから一、二年|経った頃、人相と云うことに興味を持ち始めた。 ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
た。 渡し場には、関門と呼んでよいくらいな、厳しい木戸があった。 そこには、
江戸町奉行の職制ができてから、初めての初代町奉行、青山|常陸介忠成の手の者が、 ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
物の棟が重なっていた。 「……あ。ここは」 又八道心は慄然とした。新しく建った
江戸町奉行所の牢獄と役宅である。沢庵はそのどっちか分らないが一つの門の中へはいっ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
。又八か」 近づいて、笑顔を見合う。 まさしく一方の者は、本位田又八である。
江戸町奉行所の前で、百の笞に打叩かれた果て、罪の莚から放逐された――あの時の姿の....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
大原女の群れなどを珍しそうに見廻していた。 ふたりは、昨日京へ着いたばかりの、
江戸町奉行の使いであった。その用向きを伝えて二条|千本屋敷の所司代を訪れたところ....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
十二月の昼は、馬糞色に埃立ッて、もう両側はたいへんな見物人であった。 この日、
江戸町奉行は、懸案の難問題を解決して、百数十日ぶりの明るさを取りもどしていた。お....