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江戸風
「江戸風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
江戸風の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
置かれねえから若旦那や御新造様と話合で別に土手下へ小さく一軒｜家《いえ》え造って
江戸風に出来ただ、まア旦那が行かない晩は淋しくっていけねえから遊びに来《こ》うと....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
やろうか」 よき主従のなごやかなやりとりをめで喜ぶかのように、大川渡った初夏の
江戸風が、そよそよとさわやかに吹き通っていきました。....
「新生」より 著者:島崎藤村
の辺は岸本に取って少年時代からの記憶のあるところであった。
元園町の友人は古い
江戸風の残った気持よく清潔な二階座敷で岸本を待受けていた。この友人が多忙《いそが....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
方の云い込みを故障なしに承諾した。お元は下谷の媒妁人の家に一旦おちついて、そこで
江戸風の嫁入り支度をして、とどこおりなく加賀屋へ乗り込んだ。そういう事情で、豪家....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
ろ競馬へ行き出した。 何故、料理屋の主人は、料理の研究に、一生を捧げないのか？
江戸風料理の第一人者である「清さん」でも、金儲けに忙がしい。御霊の「福丸」も、親....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れも気が進まない。景清《かげきよ》は、あれは上野の清水堂にある。いっそ趣をかえて
江戸風俗の美人画でも写してみようか、では浮世絵の店借《たながり》をするようだ。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、お嬢様の丸髷姿こそ、どんなにお人柄でございましょう」 「そうか知ら」 「丸髷は
江戸風がよろしうございましょうか、京風でございましょうか。長浜にも、きっと上手な....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
正《むらまさ》」と言っている。士分には相違ないが、宮方か、江戸かよくわからない。
江戸風には相違ないが、さりとて、生《は》え抜きの江戸っ児でない証跡は幾つもある。....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
明治十六年、新築落成。これが一つの変動であった。旧家屋の構造様式が徳川末期の
江戸風のもので、それがちょっとした旗本の隠居所とも思われるものであったとすれば、....
「食堂」より 著者:島崎藤村
変った震災前の日本橋ですら、彼女には日本橋のような気もしなかったくらいだ。矢張、
江戸風な橋の欄干の上に青銅の擬宝珠があり、古い魚河岸があり、桟橋があり、近くに鰹....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
で江戸の御家人化していた。お母さんも同じ藩の武家生れだったが、やはり江戸で育って
江戸風に仕込まれた。両親共に三味線が好きで、殊にお母さんは常磐津が上手で、若い時....
「銀座」より 著者:永井荷風
《かしどおり》にある。 逢うごとにいつもその悠然たる貴族的態度の美と洗錬された
江戸風の性行とが、そぞろに蔵前《くらまえ》の旦那衆を想像せしむる我が敬愛する下町....
「申訳」より 著者:永井荷風
ると、お民一人の様子は却て目に立った所から、此のカッフェーに出入するお客からは忽
江戸風だとか芸者風だとか言われるようになった。大分心やすくなってから、僕達の問に....
「かぶらずし」より 著者:中谷宇吉郎
にうまい漬け物である。 北陸地方では、すしといえば、たいてい押しずしであって、
江戸風の握りずしは、近年になって、はいってきたものである。普通は米の上にマスやサ....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
か垢がぬけている。私としてはコンクリートでいいからやはり、歌舞伎座は思い切って、
江戸風の大芝居の形にしてもらい度かった。がそれはそれとして、どうも歌舞伎座の形は....