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江木
「江木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
江木の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
れたのは、これも同じ中隊にいた、小学校の教師《きょうし》だったと云う、おとなしい
江木《えぎ》上等兵《じょうとうへい》だった。が、そのおとなしい上等兵が、この時だ....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
雨来らんと欲して風楼に満つ」の概があった。果せるかな。明治二十五年の春に至って、
江木衷《えぎちゅう》、奥田|義人《よしと》、土方寧《ひじかたやすし》、岡村輝彦、....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
た。それまで僕は……私は他のお客の相手をして玉を突いてました。そうしたら、仲間の
江木がやって来て、お前の旦那は一時間ばかり前に帰って来ているんだぞ。知らないのか....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
彼は目が覚めない。受信機のスイッチをひねって置けば、この辺でラジオ体操が始まり、
江木アナウンサーのおじさんが銅羅声をはりあげて起してくれるのだが――彼、梅野十伍....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
二人は、呂昇の全盛はあとで、綾之助は早かった。ゆくとして可ならざるなき才女として
江木欣々《えぎきんきん》夫人の名がやや忘られかけると、おなじく博士夫人で大阪の高....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
幕領とが一ツ管轄に帰したのであるが、相変らず県令は置かれないで、参事として長州人
江木康直氏が赴任した。権参事には、大久保某というが命ぜられた。而して県庁も再び松....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
去年の「牡丹燈籠」以上の宣伝法を案出し、一月六、七日の両日、浅草の凌雲閣、新橋の
江木の塔、芝愛宕山の愛宕館の三カ所から歌舞伎座の印を捺した奴凧数百枚を放ち、それ....
「江木欣々女史」より 著者:長谷川時雨
一 大正五年の三月二日、あたしは神田淡路町《かんだあわじちょう》の
江木家《えぎけ》の古風な黒い門をくぐっていた。 旧幕の、武家邸《ぶけやしき》の....
「春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
て頼母木が飛びつけて、伯に行き違いのことを尋ねると、そこに折りよく内閣書記官長の
江木翼も居合わせて、 『総理大臣が、一人の候補者にのみ推薦演説をするというのは条....
「軽井沢にて」より 著者:正宗白鳥
は、いかにも軽井沢らしく思われる。十数年前、私が最初この土地で夏を過した時には、
江木欣々女史の乗馬姿や尾崎行雄氏一族の乗馬振りが、土地の名物として衆人の目を惹い....
「料理一夕話」より 著者:北大路魯山人
なった。じゃあ、一食二円ということになって、やっているうちに、その中のひとりが、
江木衷は有名な食道楽だ、あの人にぜひひとつ食べさせてやりたい、二十円の膳部をつく....