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「江水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

江水の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
沸の程度の問題についても詳述している。彼の説によると、その水、山水を用うるは上、江水は中、井水は下である。煮沸に三段ある。その沸、魚目（一一）のごとく、すこし声....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
は嘆息した。 「これがまったく宿命というのであろう」 亀の眼 むかし巣の江水がある日にわかに漲ったが、ただ一日で又もとの通りになった。そのときに、重量一....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
呉青秀という十七八歳の青年が、玄宗皇帝の命を奉じ、彩管を笈うて蜀の国に入り、嘉陵江水を写し、転じて巫山巫峡を越え、揚子江を逆航して奇勝名勝を探り得て帰り、蒐むる....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ゅう》に下るを一つ……」 峨眉《がび》山月、半輪ノ秋 影ハ平羌《へいきやう》、江水ニ入《い》ツテ流ル 夜、清渓ヲ発シテ三峡《さんけふ》ニ向フ 君ヲ思ヘドモ見ズ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
文《あや》をなす 昨夜かんたん落花を夢む 憐れむべし春半《しゆんぱん》家に還らず江水春を流して去つて尽きんと欲す 江潭落月《かうたんらくげつ》また西に斜めなり ....
「別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
ら巻紙に記して、講釈をして聞かせて遣った。「……昨夜間潭夢落花。可憐春半不還家。江水流春去欲尽……」という辺は私だけには大いに心遣りのつもりがあった。 飯は済....
「東上記」より 著者:寺田寅彦
に紅燈山形につるして絃歌湧き、沖に上ぐる花火夕闇の空に声なし。洲崎の灯影長うして江水｜漣※（明治三十二年九月）....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
な曲線をえがいている。この『蓬莱曲』が出たという事実は、古い伝説が語るところの、江水の流れからあらわれた大きな亀が、その背に負うていたという、あの河図に比すべき....
「中支遊記」より 著者:上村松園
くの詩はそこの美しさをたたえている。それほどの名所でありながら、いまはきたない。江水も画舫も思う存分きたない。そこへ安物店の食べもの屋が出ているのである。 大....
「三国志」より 著者:吉川英治
らくと、天の一角が鮮明に彩られてきた。いつか夜は白みかけていたのである。満々たる江水は虹に燃え立って、怪魚のように泳いでゆく二人の影を揉みに揉んでいた。 流れ....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、火の如き眸に答えながら、 「渡らん、渡らん、大江の水、溯らん、溯らん、千里の江水。――青春何ぞ、客園の小池に飼われて蛙魚泥貝の徒と共に、惰眠をむさぼらんや」....
「三国志」より 著者:吉川英治
ないという不安。 二には、玄徳の存在である。しかも玄徳のいる新野は、この襄陽と江水ひとつをへだてた近距離にある。おそらく玄徳の向背はこの際、はかり知れないもの....
「三国志」より 著者:吉川英治
漁村らしいのに、どうしたのか船は一つも見当らない。のみならず、一方は渺々たる江水天に漲り、前は自然の湾口をなして、深く彼方の遠い山裾まで続き、いずれへ渡るに....
「三国志」より 著者:吉川英治
を感じた。 対戦一途。未曾有の決戦。そうした空気が急激にみなぎった。 すでに江水また山野から、前線に出る兵馬は続々送られていた。そのあわただしい中を、中大夫....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
懐紙へこう辞世の偈をしたためた。 古来ノ一句 死モ無シ生モ無シ 万里雲｜尽テ 長江水清シ 「助光、ゆめ、虚勢ではない。わしの心は今この通りだ。かくの如き姿で逝っ....