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江津
「江津〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
江津の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
えり。 「伏木……あの、伏木まで?」 伏木はけだし上都《じょうと》の道、越後直
江津《えちごなおえつ》まで汽船便ある港なり。欣弥は平然として、 「これからすぐに....
「浜菊」より 著者:伊藤左千夫
たので、耳も貸さずに待合室へ廻った。明日帰る時の用意に発車時間を見て置くのと、直
江津なる友人へ急用の端書《はがき》を出すためである。 キロキロと笛が鳴る。ピュ....
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
岸方面の常州《じょうしゅう》水戸で、到着地は日本海沿岸の越後国《えちごのくに》直
江津《なおえつ》の予定。足跡《そくせき》は常陸《ひたち》、磐城《いわき》、上野《....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
れが名古屋までとなり、大阪までとなって、大旅行になってしまった。 越後はまだ直
江津までしか鉄道がなかったので、新潟から船でそこまで行った。汽船や汽車に乗ったの....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
そこを指すのが一番適切らしい。 名古屋から初めて暑中休暇に新発田へ帰る途で、直
江津から北越鉄道に乗換えて長岡を越えて三条あたりまで行った頃かと思う。ふと僕は、....
「空襲警報」より 著者:海野十三
姉にあたる露子が嫁いでいるのだった。旗男は、東京の中学の二年生で、夏休を、この直
江津の義兄の家でおくるためにきているのだった。 「義兄さんずいぶん家へ帰ってこな....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
山の岩瀬、四日市、魚津、泊となって、それから糸魚川、関、親不知、五智を通って、直
江津へ出るのであります。 小宮山はその日、富山を朝立、この泊の町に着いたのは、....
「決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
紙片を破ってすてた。眼下に日本海が鏡のようにきらめいている。左に居多の浜、右に直
江津の浜。余の胸に童心がよみがえった。 「一泳ぎしてくるぞ」 「それに限りますな....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
は銀座ではなく、大きな山脈をつきぬけて、日本海の海岸へでてしまいました。そこは直
江津という海岸でした。晴れていれば佐渡も見えるはずでしたが、暗い雲が海をもせまく....
「光は影を」より 著者:岸田国士
ると、なんの支度もなく、そのまゝ、二三日休むかも知れぬと言いおいて、熊谷駅から直
江津行きの準急に飛び乗つた。 小諸に着いて、病院の在り場所をたずねたら、すぐに....
「取舵」より 著者:泉鏡花
九月二日午前七時、伏木港を発する観音丸は、乗客の便を謀りて、午後六時までに越後直
江津に達し、同所を発する直
江津鉄道の最終列車に間に合すべき予定なり。 この憐む....
「猿ヶ京」より 著者:佐藤垢石
しかし、今では僻陬の寒村になってしまった。維新後、上野から碓氷峠を越え、長野、直
江津と鉄道が敷かれては、この三国峠など越える人はいない。殊に、この二十年ばかり、....
「水の遍路」より 著者:佐藤垢石
村の養鱒場で、美味口に奢る虹鱒の饌も嗜んだ。 越後の魚野川へは、遠く信州から直
江津を回って遠征したことがある。上越線が開通してからは足しげく行った。小出、浦佐....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
三国、敦賀。能登の富来、輪島。越中の氷見、魚津。佐渡。また越後の糸魚川、能生、直
江津――そのどこへ売られたのか、捜しようがなかったのです。 六人が、六条、皆赤....
「四つの都」より 著者:織田作之助
る。 駅員の声(マイクを通して)「米原。米原。五分間停車、北陸線乗換え、敦賀、直
江津、新潟方面行の方は右の階段を登って、三番線の列車にお乗換え願います、乗換時間....