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池上
「池上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
池上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て白状させるよりほかあるまいと、かれは内々でその手配りにかかっていると、あしたが
池上のお会式という日の朝、多吉があわただしく駈け込んで来た。 「親分、紙屋の息子....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。大きい笊に麻縄の網を張ったような鳥籠を天秤棒に担いで、矢口の村から余り遠くない
池上、大森、品川のあたりを廻っていたのである。去年の五月ごろ、彼は品川方面へ商売....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
かも一場の芝居のような事件が原因をなしているのであった。万延元年の十月、きょうは
池上の会式というので、八丁堀同心室積藤四郎がふたりの手先を連れて、早朝から本門寺....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
長 村田 新八 第三大隊長 永山弥市郎 第四大隊長 桐野 利秋 第五大隊長
池上 四郎 第六大隊長 別府 晋介 大隊長は凡て、名にし負う猛将ぞろいである....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
目するようになったのは、子爵の遭難からです。早くいえば、私は子爵の本家筋にあたる
池上侯爵家からの秘密なる依頼で、田鶴子には気付かれないように、秘密裡に彼女を調べ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
しなければならぬことは、秘密艦隊というものが編成されたことです。この司令官には、
池上少将が任命されましたが、この秘密艦隊は、それこそまったくの極秘のうちにつくら....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
― と云う、あの、容子ばかりも、見て生命が続けたさに、実際、成田へも中山へも、
池上、堀の内は申すに及ばず。――根も精も続く限り、蝋燭の燃えさしを持っては通い、....
「死者の書」より 著者:折口信夫
江の滋賀の宮に馴染み深かった、其よ。大和では、磯城の訳語田の御館に居られたお方。
池上の堤で命召されたあのお方の骸を、罪人に殯するは、災の元と、天若日子の昔語りに....
「池袋の怪」より 著者:岡本綺堂
々ある。で、名奉行と聞えた根岸肥前守の随筆「耳袋」の中にも「池尻村とて東武の南、
池上本門寺より程近き一村あり、彼村出生の女を召仕えば果して妖怪などありしと申し伝....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
に六十にみちぬ。たとひ十に一、今年は過ぎ候とも、一、二をばいかでかすぎ候べき。(
池上兄弟への消息)」 その生涯のきわめて戯曲的であった日蓮は、その死もまた牧歌....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
た。私はやはり同じクラスの堀江太郎という「気はやさしくて力持ち」の少年と、も一人
池上正夫という非常に優美なことの好きなクラスメートを語らって、柔道場の畳の上に「....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
人に仕立てたとき、アワビの中からクルスが現れたなどと奇蹟をセンデンしたというし、
池上本門寺の末寺にもアワビから出た仏像を拝ませるところがあった。たぶん出来損いの....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
母様のお国自慢と皆笑いました。お兄様はやっと思い出したらしく、「そうだ、遠足して
池上の本門寺の傍の古い家で弁当を遣って休んだ時、友達が喜んで食べたっけ。由緒のあ....
「迷信解」より 著者:井上円了
一、二を記さんに、「尾州旧藩臣某氏の別邸は、地広く樹深く、奇石あり園池あり、かつ
池上に三階の高楼ありて、風景いたってよろしく、明治維新の後は、一時遊覧の場所とな....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
る。 太陽の光線が、煤煙のために妨げられて、市庁舎の窓まで届かないものだから、
池上市長と関助役は昼間も電気燈をつけて執務せねばならぬということは、三十三世紀後....