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池中
「池中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
池中の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
。それは、純忠無比な楠公父子を向うに廻したからである。尤も、中島商相を弾劾した菊
池中将(九州の菊池神社を中心として、菊池同族会なるものあり、中将はその会長である....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
だ。『類函』四三七、〈『戎幕間談《じゅうばくかんだん》』曰く、茅山《ぼうざん》竜
池中、その竜蜥蜴のごとくにして五色なり、昔より厳かに奉ず、貞観《じょうがん》中竜....
「池」より 著者:寺田寅彦
いろのまじめな研究の材料を供給している事も、数え上げれば、少なくないようである。
池中に棲息するある生物の研究を、学位論文の題目とした先輩が、少なくも二人はあるそ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
深さ測られず、唐初その中から一馬出で、朝は郊坡《つつみ》を奔り騰《のぼ》り、夜は
池中へ入る、尉遅敬徳これを捕えたと(巻八十)。三五〇巻に、 〈『魏書《ぎしょ》』....
「市民の生活と科学」より 著者:宮本百合子
て興味ふかい試みの一歩を示した東宝の文化映画のことや、つい先頃偶然みたドイツの「
池中の秘密」ミュンヘン科学博物館の実写なども思い出される。この科学博物館の映画か....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
云うもう一本の鏨が発見され、その個所が、久八が蹲んでいたと云う場所の直前五|米の
池中だったと云う事。そして最後に、法水が月光の光背から採取した黒い煤様のものが、....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
した目で、すぐ先にある弁財天を見ることは、鶴見にはいかにもつらかった。先刻休んだ
池中の出島に堂構えがあって、その堂内に安置されていた有名な裸体像である。写生的に....
「妖怪学」より 著者:井上円了
法は、梨を厚く切りて、これに向かいて呪文を唱うるなり。その文に曰く、「南方有池、
池中有水、水中有魚、三頭九尾、不食人間五穀、唯食瘧鬼。」(南方に池あり、地中に水....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
面の御花畑也。苔桃、巌香蘭、岩梅、ちんぐるま草、栂桜、岩髭、千島竜胆など生いて、
池中の巌石にも及べり。偃松の中は、数百千年の落葉つもりつもりて、厚さ三、四尺に達....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
。水のなかにはまた蓮花に乗ったり下りたりして手をあげて戯れている童子がある。この
池中に突き出した美しい台の中央は、遠近法によって描かれた舞台で、その上に演奏中の....
「三国志」より 著者:吉川英治
世とあってはぜひもない。霊あらば剣も恕せ。猪肉売りの浪人の腰にあるよりは、むしろ
池中に葬って――」 あなや、剣は、虹橋の下に投げ捨てられようとした。劉備は驚い....
「三国志」より 著者:吉川英治
詩を見つめた。 困シテ荊襄ヲ守ルスデニ数年 眼前|空シク旧山川ニ対ス 蛟龍豈コレ
池中ノ物ナランヤ 臥シテ風雷ヲ聴キ飛ンデ天ニ上ル 「……?」 劉表の鬢髪はふる....
「三国志」より 著者:吉川英治
た。 「あのご舎弟の才能は、好いわ好いわでほうっておくと、周囲の者が担ぎあげて、
池中の物としておかんでしょう。今のうちに、除いておしまいにならないと、後には大き....