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池沼
「池沼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
池沼の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
われた。ちょっと見積もっても数千という数であろうと思われる。 この群れはどこの
池沼で発生して、そうしてどこを目ざして移住するのか。目的地の方向を何で探知するか....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
は立ちながら、悠揚として、さらさらと聞くほどの音もしない。山入の水源は深く沈んだ
池沼であろう。湖と言い、滝と聞けば、末の流のかくまで静なことはあるまいと思う。た....
「サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
庭園や牧場、あるいは河水に姿をうつす館や村落の画のような景色を賞し、またあるいは
池沼幽水に釣糸を垂れて、岸辺に道草をくいながらの旅であった。 真の哲人のように....
「鴨の喜劇」より 著者:井上紅梅
と、彼は非常に嬉しそうに 「おお……」 と、微笑むのであった。 それはそうと
池沼を養成した音楽家エロシンコ君はたしかに一つの事業家であった。彼は本来みずから....
「雨の上高地」より 著者:寺田寅彦
、どこかの草むらから錦の色をした蛇でも這出しそうな気がした。こうしたじめじめした
池沼のほとりの雰囲気はいつも自分の頭のどこかに幼い頃から巣くっている色々な御伽噺....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
質壱割七分九厘、脂肪六分二厘、鉱物質一分一厘四毛あり。 ○ジストマに罹りたる鮒は
池沼に棲むもの多し。宮城県下は殊に多し。 ○ヤマメは地方および川流によりて形も異....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
我等はをる。
乱れ、治まり、河溢るれど、
我等は変へず気色だに。」
(
池沼、ニュムフェエ等に囲繞せられたり。)
ペネイオス河
戦ぎ囁け、蒲の....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
なったり、もしくは水の精を聟に儲けたと謂って、末にはするすると長い裳裾を曳いて、
池沼の底に入ってしまったり、さては谷川の岸に菜を洗いつつ、路行く貴人に艶なる詞を....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
、すぐに大風、高浪がたって、物すごい景色になったということであります。 湖水や
池沼の神は、多くは女性でありましたから、独隠れて世の中のねたみも知らずに、静かに....
「洛北深泥池の蓴菜」より 著者:北大路魯山人
に美味いものではない。だから、この価値は粘液体の量の多少によって決まる。ところが
池沼によって、このところてん袋が非常に多く付着するものと少ないものとある。 中....