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「池泉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

池泉の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
ことと思いおるにはあらじ。されば菊池幽芳氏が、欧州今日の寺院、建築のみ宏壮で樹林池泉の助けなし、風致も荘麗も天然の趣きなければ、心底から人心をありがたがらせ清澄....
唇草」より 著者:岡本かの子
橋や、枝振りよく枯れて立っている亀島の松によって、庭園は相当凝った、小堀遠州系の池泉廻遊式であったことが想像される。日当りのいい中央部に研究室と温室があって、住....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
から、さッさと奥庭へ進んで行った。 しかもそこは、善美をつくした庭作り、丘あり池泉あり馥郁と咲く花あり、書院茶室の結構はいうまでもなく、夜を待つ春日燈籠の灯が....
三国志」より 著者:吉川英治
裏の鴛鴦殿で、一同は小盞を酌み交わしてわかれた。 折ふし黄昏れかけてきたので、池泉の畔には芙蓉の花がほの白く、多恨な夕風に揺れていた。 諸侯はみな帰ったが、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の本堂をすえ、塔、楼閣、講堂、山門、七十七の寮舎、八十四|間の外廊、鐘楼、輪蔵、池泉、橋、そのほか、景勝の所には亭や書院を配するなど、これの竣工には、じつに六年....