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「汪溢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

汪溢の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜別」より 著者:太宰治
き立っている。自分は、この戦争は大丈夫、日本が勝つと思う。このように国内が活気|汪溢していて、負ける筈はない。それは自分の直感であるが、同時に、自分はこの戦争が....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ころで汗一杯はいいけれど、そして汗もなかなか面白い、どっさりの思い出をもって活気汪溢です、けれど、机にすれて、小さいアセモが出来てピリつくのよ、困りましたこと。....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
をさました。眼を開くと、われながら驚いたくらい、自分の身内に突然ある異常な精力の汪溢《おういつ》するのを感じて、いちはやく跳《は》ね起きて着換えを済ました。それ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
して、大観的に吉野方を悲惨と規定する故に、吉野朝廷の歌に異常な生活の変質と生気の汪溢を感じたくなるのである。もしそうだとすれば、それはいわば歴史理解の充分しみ透....