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決する
「決する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
決するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
ている。これも他の諸書に載せてないのを見れば、軽々《けいけい》に真偽《しんぎ》を
決することは出来ない。現に「農家義人伝」は「伝吉、一郷《いっきょう》の悪少《あく....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
もこう云う結婚難に悩んでいる女性を書かないじゃないの? ましてこう云う結婚難を解
決する道を教えないじゃないの? そりゃ結婚したくなければ、しないのに越したことは....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
た。それでも彼等は息を切らせながら、必死に巌石を擡《もた》げ合って、最後の勝敗が
決するまでは容易に止《や》めそうな容子《ようす》もなかった。
彼等を取り巻いた....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
悪
わたしは古い酒を愛するように、古い快楽説を愛するものである。我我の行為を
決するものは善でもなければ悪でもない。唯《ただ》我我の好悪である。或は我我の快不....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
し、検覈《けんかく》することを、そうしてそれが彼らの確執《かくしつ》を最も早く解
決するものなることを忘れていたのである。かくてこの「主義」はすでに五年の間|間断....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
一次欧州大戦は決戦戦争発達の頂点に於て勃発したのです。誰も彼も戦争は至短期間に解
決するのだと思って欧州戦争を迎えたのであります。ぼんくらまで、そう思ったときには....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
制度にまつわる、例えば姑と嫁との間におけるごとき、深刻なる精神問題をも根本的に解
決する。そこでは老人の扶養は直接若夫婦の任務ではない。また老人夫婦は若夫婦の上に....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
関する故をもって、むしろ情において激せざるを得なかったから、言下に打出して事理を
決する答をば、与え得ないで、 「都を少しでも放れると、怪しからん話があるな、婆さ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
。 「お邪魔をしましたな。」という声ぎっすりとして、車の輪の軋むがごとく、島野は
決する処あって洋杖を持換えた。 「お前ねえ、」 邪気|自から膚を襲うて、ただは....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
…。 『此等の通信の現れた形式などは、深く論ずるにも足りないであろう。その価値を
決するものは、主としてその内容如何である。それは果して宇宙人生の目標を明かにし、....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
し、また多数の科学者も均しくこれを希望しておった。 ファラデーは元来、物事を即
決する気風の人で、自分もこれに気づいているので、重要の事はいつも考慮する時間を置....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
は最後に、無意識に、救を求める訴であった。フレンチがあれをさえ思い出せば、万事解
決することが出来ると思ったのは、この表情を自分がはっきり解したのに、やはり一同と....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
た日中両国民にとって緊急かつ共通の課題がございます。 このような問題をいかに解
決するかという点に関し中日関係について申上げまするならば、昨年五月いらい岸内閣の....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
長官に不信任案が出たときも、党内の左派が同調の動きをみせたので、これをまとめて否
決するのに苦労した。 やがて与党の書記長にも別れる時がきた。二十四年春社会党は....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
心は増大した。日米抗争の重苦しい空気は日に月に甚だしくなり、結局は東亜の問題を解
決するためには対米戦争の準備が根底を為すべきなりとの判断の下に、この持続的戦争に....