»
決まり
「決まり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
決まりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
り第一回の準備会を開いた。そこで戦前の一切の行きがかりを捨て、大同団結する方針が
決まり、全国の生き残った同志に招待状を出すことになった。当時私は衆議院議員を一回....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
者だな、商売の方は今うまく行ってねえが、どうこうすっとうまくいくようになると、お
決まりの文句を並べはじめたっけが、おいささんも商売は熱心だからね、その話になると....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
検事のもとへ電話をかけた。 「いやあ、昨日はどうも、いかがです、博士殺しの犯人は
決まりましたか」 「ウン、決ったとまでは行かないんだが、重大なる容疑者を捕えて、....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
と分かっているから、Ｍは奇数でなければならぬ。 奇数といっても、既に１と５とが
決まりずみだから、Ｍは３、７、９のどれかであらねばならぬ。 ところがＭについて....
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
ぎ》りかけるのを気にも見せず、けろりとした顔を養女に向けた。 「あの男。また、お
決まりの癖が出たね」 長煙管《ながぎせる》で煙草を一ぷく喫《す》って、左の手で....
「勘平の死」より 著者:岡本綺堂
いたようです。 十右衛 （やや不安らしく。）そこで、そのお見込みはどういうことに
決まりましたのでございましょうか。 半七 それは聞かないでください。この芝居も幕....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
してくれました。そうして、その僧職の授与式は復活祭の週間のうちに行なわれることに
決まりました。 わたしはその頃まで、世間に出たことがありませんでした。わたしの....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
のですから、定めて胡乱な奴とおぼしめすかも知れませんが、いよいよお使いくださると
決まりますれば、身許もくわしく申し上げます。決しておまえさんに御迷惑はかけません....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
はその相談ながらに、今夜桐沢さんのところへ出かけて行ったのですが、どういうことに
決まりますかねえ。」 多代子が帰省を嫌うのは、山陽線の列車の中で又もや何かの蛇....
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
た。 「でも、いつまでもこの通りでいなんしたら、遅かれ速かれ、やっぱり一間住居に
決まりんしょうが……」 「一間住居は蹴破っても出る」と、男の眼には反抗の強い光り....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
石がなく、そのうえ、蛇行が甚しいために水勢もなく、絶えず溢れ絶えず移動し、いつも
決まりきった川筋というものがない。まったく、きょうの川は明日はなく、明日の湿地は....
「四つの都」より 著者:織田作之助
寂しい道を、初枝と清子が歩いている。雨上りの感じ。 初枝「南方へいらっしゃる日は
決まりまして……？」 清子「間もなく、発令があると思うんだけど……初枝さんのお見....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
に一度だけ、遠廻しにほのめかしてみたことがございました。東国へお発ちになる心がお
決まりになったのならば、ひとつ思いきって、その娘さんを御一緒に連れていらっしゃっ....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
に、工夫を尋ねるといつも、強《きつ》い小言じゃ。みんな自分で工夫せいとはあの方の
決まり文句じゃ。 四郎五郎 おお一昨年のことじゃ、山下京右衛門が、江戸へ下る暇《....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
にクラブがないから最初っからきれるわけです。私は得意になってあげました。ハートに
決まります。叔母と組になっていて、開いた叔母の持礼も割合にいいのです。四つとって....