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決勝
「決勝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
決勝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
て歩いた。
競馬場の埒《らち》の周囲は人垣で埋った。三、四軒の農場の主人たちは
決勝点の所に一段高く桟敷《さじき》をしつらえてそこから見物した。松川場主の側には....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
であります。一番遠い太平洋を挟んで空軍による決戦の行なわれる時が、人類最後の一大
決勝戦の時であります。即ち無着陸で世界をぐるぐる廻れるような飛行機ができる時代で....
「わが町」より 著者:織田作之助
まじって、三枚四十銭の見本の札をつけて、陳列してあったのだ。 出張撮影らしく、
決勝点になっている長願寺の境内で、優勝旗をもってランニングシャツ姿で立っているの....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
セルカークはパチパチと瞬いて、 「じゃ、途中で夜が明けたら、焦げてしまうんだね。
決勝点を間近にみながら黒焼になるなんて、情けない事には是非ならないで欲しいよ」 ....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
ゆく。赤羽夫人の場合、大阪に地盤もなく、審査員ははじめて知るダンサーであったが準
決勝までいった。優勝はしなかった。審査員同志でかなりもみあったけれど、彼女の考案....
「町内の二天才」より 著者:坂口安吾
のこと いよ/\対局の当日になったが、こまったことには、この日は少年野球の準々
決勝があって、ちょうど午後の試合に長助が出場するのである。おまけに相手チームには....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
い。レースは相手とせりあうことによって、相手をぬいて行く力を言うのである。吉岡は
決勝にものこらなかった。 水上競技も、古橋の出現までは、時計をたよりに勝負の力....
「競漕」より 著者:久米正雄
ビーも非常によく効いた。多年の老練で窪田のピッチがぐんぐん上った。「もう十本!」
決勝点に入るまでは随分長く感じられた。久野はひょっとしてもうウインニングへ入って....
「二十一」より 著者:坂口安吾
ぬけれども、娘はその品物を届けるために外の何事も考えずに駆けて来たのに相違なく、
決勝線へ辿りついた百米選手のような呼吸であった。その後は再び娘に会ったことがない....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
る性質のものなんですね。 先々月大阪に競輪の近畿ダービーが行われたが、その女子
決勝レースが珍なことになってゴタゴタが起った。実にこれは珍なるレースで、三千|米....
「牛」より 著者:坂口安吾
らかった。 「足跡をならしておきなよ」 そんなひどいことを云う女学生があった。
決勝点の附近の柵に腰かけて、足を宙にブラブラふり柿やパンをかじりながらワイワイ云....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
子が両の腕に力を籠めて、
あなたの頸に抱き附いた時、
先を争う駆足に、遥か向うの
決勝点から
名誉の輪飾があなたをさしまねいた時、
旋風にも譬えつべき、烈しい舞踏....
「四つの都」より 著者:織田作之助
ら乗り出して見る。 庄平先頭になって校門をはいる。 初枝、緊張して見る。 庄平、
決勝点へ入る。 庄平、(1)と書いた旗竿を持たせられる。 係の先生のA「お名前は....
「わが町」より 著者:織田作之助
の記念写真が、三枚五十銭の見本の札をつけて、陳列してあったのだ。出張撮影らしく、
決勝点になっている寺の境内で、優勝旗を持って立っているのを、境内いっぱいにひきま....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ツ軍にして然り。人智の幼稚なるを痛感せずんばあらず。 一 欧州戦争は欧州諸民族の
決勝戦なり。「世界大戦」と称するは当らず。 第一次欧州大戦後、西洋文明の中心は....