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決意
「決意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
決意の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「親子」より 著者:有島武郎
つぐんだ。 彼は何も言うことができなくなってしまった。「よしやり抜くぞ」という
決意が鉄丸のように彼の胸の底に沈むのを覚えた。不思議な感激――それは血のつながり....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
いてやるぞ」 袋探偵は自分の机の上に、例の片仮名ばかりの一文をのせて、はげしい
決意を示した。 「どこから手をつけたらいいか……」 二度読みかえし、三度くりか....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
は今夜、そういった川上の腹の中を読みとることが出来たのです。艦長、川上は、重大な
決意を固めてあの飛行島に単身忍びこんでいるのに違いありませぬ。艦長。私のこの考え....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
を忘れ、甚しきは一|人の親をも忘れるまで、寝食を廃しまして、熟慮反省を重ねた上の
決意なのです。はじめは貴方が、当時汽車の窓から赤城山の絶頂に向って御投棄てになっ....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
福であるために必要であるものはすべて具っていたのである。何が氏をしてかかる不幸な
決意をなすに到らしめたのか、原因は全く不明である。 何不足なく幸福に日を送って....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
つにすぎないわけであるが、しかし、おかげで私はこれをくり返しの最後にしたいという
決意を、やつと持つことができたのである。 最近、私は次のような手紙を連盟の某氏....
「瘤」より 著者:犬田卯
につくづく業を煮やしていた矢さきという条件も手伝って、祖先の地とその業務にかえる
決意をしたので…… 半年間は家産の再検討に過ごした。親父がかなり放慢政策をとっ....
「軽女」より 著者:上村松園
よなく愛した。 しかし、間もなく秋のはじめとなった。内蔵助は、いよいよ東に下る
決意をし、お軽を生家へ帰した。 内蔵助は、最愛のお軽にといえども、自分の大望を....
「孟母断機」より 著者:上村松園
法の真似をしてたのしんだ。 孟子の母は、はじめて愁眉をひらいて、そこに永住する
決意をしたのである。 世に謂う孟母三遷の有名な話であるが、孟母は、これほどにま....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
いものが立っていて、ひょろひょろと動くのが、ふと目に着いてから気にかかった。が、
決意もなく、断行もない、坊主になりたいを口にするとともに、どうやら、破衣のその袖....
「山吹」より 著者:泉鏡花
れまし。――静御前様、へいへいお供をいたします。 夫人 お待ちなさい、爺さん。(
決意を示し、衣紋を正す)私がお前と、その溝川へ流れ込んで、十年も百年も、お前のそ....
「西航日録」より 著者:井上円了
にしようと願い、ふたたび西方への航路万里の途についたのであった。) 新橋発車
決意一朝辞帝京、学生千百送吾行、鉄車将動煙先発、万歳声埋汽笛声。 (意を決してこ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
たかえば勝てるという確信はいよいよたかまりつつある。この集会に結集したわれわれは
決意をあらたにしてあらゆる階層とその要求、行動を統一して安保条約改定を断固阻止し....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
てはだめだと。腕をこまねいて天井を見上げ、思索を続けていくと、おもしろいほど私の
決意はまとまる。この二畳の座敷で考えたことは、いまにいたるまで一貫して変わらない....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
まで徹底して実行し、大陸の敵主力を攻撃し、少なくも仏国に決戦戦争を強制せんとする
決意ではなかったのである。即ち、持久戦争中の一節として殲滅戦略を行なったに過ぎな....