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決死隊
「決死隊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
決死隊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ちゅう》を加えねばと、一度長崎表でご用弁となったにかかわらず、仲間のうちの四人が
決死隊となって破牢《はろう》を企て、どこでどうかぎつけたものか、てまえが江戸に潜....
「地中魔」より 著者:海野十三
」 と総監が口を挿んだ。 「それは名案」 と一同は卓を打って叫んだ。 「では
決死隊を編成して、これからすぐ地中に潜ることにしよう」と総監は決心の色をアリアリ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
偽飛行機や偽戦車に銃撃をくりかえすのですよ。戦車があまり焼けないので、こっちから
決死隊を一人出し、油をもたせてやって一台を焼きました。すると敵の奴よろこびやがっ....
「ある抗議書」より 著者:菊池寛
その姿は、坐ろに立会の官吏達を感歎せしめざるはなかったと申します』云々と、まるで
決死隊の勇士を送るような讃嘆の言葉を洩して居ます。もしも私の義兄の角野一郎、此の....
「惜別」より 著者:太宰治
にはすこやかに月も凍るしべりやの野においでになり露助を捕虜になされその上名誉ある
決死隊に御はいりなされたそうですがかねての御気象さもございましょうとかげながら皆....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
一岬要塞は、ついに奪還することができない状態にある。要塞のうえには、今もなお敵の
決死隊のしるしらしい骸骨の旗が、へんぽんとして飜っているのであった。命令しない戦....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
搭乗員の募集にちょっと手間どったが、これも一週間前に片づき、目下わが独本土上陸の
決死隊二百名は、刻々独本土に近づきつつあるところじゃ。これだけは話をしてやっても....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
少年だ。 「だが、食料は半分になったし、死傷は十名にのぼる。これではとてもつよい
決死隊をつくるわけにはゆかない」 と、他の隊員が元気のないことをいった。 す....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
り、小田原の町は御覧のとおり滅茶滅茶です」 「二人の怪人というのはどうした」 「
決死隊が追跡中です。小田原駅の上に飛びあがり、暗い鉄道線路の上を東の方へ逃げてゆ....
「青春論」より 著者:坂口安吾
得ないのだ。 この春、愛妻家の平野謙が独身者の僕をみつめてニヤニヤ笑いながら、
決死隊員というものは独身者に限るそうだね、妻帯者はどうもいかんという話だよ、と仰....
「道」より 著者:織田作之助
気の弱い蒼白い新劇役者とされていた友田が「よしやろう」と気がるに蘊藻浜敵前渡河の
決死隊に加わって、敵弾の雨に濡れた顔もせず、悠悠とクリークの中を漕ぎ兵を渡して戦....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
触れさせないために、決死斬込隊も出た。特攻肉弾の勇士も出た。つまり言い換えれば、
決死隊も特攻隊も、わが山川草木が生んだことになるであろう。 我々がわが上州に、....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
ょっちゅう集まって支部旗の上げ下ろしの手伝いもやる。スケート館に大会のあるときは
決死隊の一人になって演壇に背中を向けて入口を睨み立ち列んでいる。リンデンの街路樹....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
うちに最初の一発が老砲術家によってはなたれました。丘を震わして飛んで行った味方の
決死隊の第一勇士は中空に於いて炸裂しました。どんな効果が現われたか、果して怪物は....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
な。」 飛沫、飛沫、 「こりゃひどい、とても上陸れませんよ。この波では。」 「
決死隊だな。一番やっつけるかな。」 飛ぶ、 飛ぶ。 飛ぶ。 飛ぶ....