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「決裁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

決裁の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
否は委員中の重大問題となったが、竟《つい》にその処置に付き委員より政府に上申して決裁を乞うに至った。しかるに、翌十一年二月二十七日、伊藤総裁は審査局に出頭し、内....
厨房日記」より 著者:横光利一
事件があっただろう。汽車が衝突したというので、駅長から助役、機関手みな責任者を即決裁判で銃殺しちまったんだ」 「ふむ」と友人は眼を見張った。 「それもスタハノフ....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
そうした目的を持って事に臨んでいるのではなく、全く行政上の一問題としてこの事件を決裁しようとしているのであるが、併しそれが又とりも直さず、直ちに学説の真偽の決定....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
をしなければならない実践こそいい迷惑である。 実は、理論の代りに実践が出て来て決裁を与えるのではなくて、第一に理論そのものを理論としてよく実践し、それから、経....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
たり指図したり、工場を見まわり、店や喫茶部の飾りつけに注意を与えたり、またものの決裁と人事に関するいっさいを主人自らやっていることをあなた方はよく知っている。し....
南国太平記」より 著者:直木三十五
を、検察、糺弾致しまする。而して、その罪状を、老職に申し上げ、御老職より、君公の決裁を受け――」 「それくらいのことは、存じておる」 「それに、何故、役目ちがい....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
国を治めるという乙な味覚を充分に楽しむことができ、潤沢な権力を思うさま使って事を決裁することもでき、それゆえにまた、いつまでも衡を水平に保ちながら、とほうもない....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
好かろう。 好い。己の心の澄んで来るのが、もう分かるようだ。 大司祭 御決裁と文書の作成とを、相国としてお願申します。 帝 その寄附の合式証書を....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
女性を発揮して参ります。男性には剛健の肉体、鬱勃たる勇気、不撓不屈の精神、鋭敏な決裁能力などが盛り上って来ます。女性には柔軟な優しみ、惻々たる慈悲心、風雅な淑か....
三国志」より 著者:吉川英治
訊いてみると、きょうは未明の頃から、県令|※統が急に裁判を白洲に聴いて、いちいち決裁を与えているのだという。 田地の争い、商品の取引違い、喧嘩、家族騒動、盗難....
私本太平記」より 著者:吉川英治
にみえぬ何かが取引されていた。 いうまでもなく。 いまや武家の関心は、朝廷の決裁による戦後の“論功行賞”が、自分らのうえに、どう割り当てられて来るだろうかに....
黒田如水」より 著者:吉川英治
まも出陣を前にして、侍女美童を左右に侍らせ、酒間に重臣から軍務を聞いて、いちいち決裁を与えている有様は、時めく人、そのままだった。官兵衛に来意を質してそれを聞く....