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沈毅
「沈毅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沈毅の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
して、隆々たる文化を育みつつ、世界を併呑すべく雄視した鼻がありました。 高潔|
沈毅な鼻の表現に万軍の信頼を集めつつ、天地を震撼する大魔王の鼻を一撃のもとに打ち....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
流布することを許さなかった事実は、真によろこばしい、そして敬服すべきことだった。
沈毅、純朴な若い中国の人民のまもりてたちを思いみることができた。 中国人民の独....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
へそに集注すれば、どっしりとおちついて威武も屈するあたわず富貴も淫するあたわず、
沈毅、剛勇、冷静、明智になるのだ、孟子の所謂浩然の気はへそを讃美した言葉だ、へそ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、米友を一見しただけで、こうにも懐かしがるということは解《げ》せない。 本来、
沈毅《ちんき》にして、忠実なる犬であればあるほど、人見知りをすべきはずのものであ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
を管掌する一事務官の生活にキチンとはまりこみ、かつてハメなどをはずしたことのない
沈毅冷静なパパが、前後不覚になってフロックにピストルというアルセーヌ・リュパンの....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
そも富士男君の寛仁大度、ゴルドン君の慎重熟慮、ドノバン君の勇邁不屈、その他諸君の
沈毅にして明知なる、じつに前代未聞の俊髦であります。とくに歓喜にたえざるは、十五....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
、二葉亭をもまた巌本からしばしば「哲学者である」と聞いていた故、哲学者風の重厚|
沈毅に加えて革命党風の精悍剛愎が眉宇に溢れている状貌らしく考えていた。左に右く多....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
は皆|瀟洒たる風流才人を見るべく想像していたに反して、意外にも状貌魁偉なる重厚|
沈毅の二葉亭を迎えて一見忽ち信服してしまった。 川島の妹婿たる佐々木照山も蒙古....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
事がないという含雪将軍が緋縅の鎧に大身の槍を横たえて天晴な武者ぶりを示せば、重厚
沈毅な大山将軍ですらが丁髷の鬘に裃を着けて踊り出すという騒ぎだ。ましてやその他の....