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沈積
「沈積〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沈積の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ステノの意見によると、水平な地層、特に水産動物の化石を含有するものは、もと水中で
沈積したものと考えられなければならない。こういう地層がしばしばもとの水平な位置か....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
では、逆に阿賀妻をひきずっている。十代に及ぶ永いあいだ、辺境の古びた城に静かに、
沈積していた藩主の心が動きだした。
阿賀妻は甚助の口から国許の模様を聞き取った....
「ロプ・ノールその他」より 著者:寺田寅彦
う一度ロプ・ノールへ行ってよく観察して見ると、水がきわめて浅くそうしてだんだんに
沈積物で埋まりつつあるらしく見えた。そこから砂漠を北に横ぎって行くうちに偶然都市....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
「噴泉塔」と称せられるものである。温泉の噴出する口の周囲に、水に溶けた物質が析出
沈積して曲線的|円錐体を作る。そうして、その表面に実にみごとな放射状ならびに円心....
「糸車」より 著者:寺田寅彦
で綿の小団塊を根気よくたたいてたたきほごしてその繊維を一度空中に飛散させ、それを
沈積させて薄膜状としたのを、巻き紙を巻くように巻いて円筒状とするのだそうである。....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
炭車はそのまま走っていたのであるから炭車の尻には複雑な気流が起り、いままで地面に
沈積していた微細な可燃性の炭塵は、当然烈しく捲き立てられていたのであった。全くそ....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
を失って同じく空中に浮遊するであろう。このものは放射能塵となって次第に地面に降下
沈積し、もって今後かなり長月日の間、爆心地帯より当時の風下方向にわたり残留放射能....