沈鐘[語句情報] »
沈鐘
「沈鐘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沈鐘の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
で、その代りヘンに甘酢ッぱい子供の様に躁いだ声で、時々古臭い「カチューシャ」や「
沈鐘」の流行唄を唄ったり、大声で嬉しそうに父親に話し掛けたりしていたとの事。とこ....
「槍ヶ岳第三回登山」より 著者:小島烏水
懸けたような雲が、取り巻いている、遠くの峰、近くの山は、厚ぼったい雲の海の中で、
沈鐘のように、底も知られず浮き上らずにいる、その瞬間に幻滅する、恐怖すべき透き通....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
恋の男が急に恋しくなって来た。こんな夜だった。あの男は城ヶ島の唄をうたっていた。
沈鐘の唄もうたった。なつかしい尾道の海はこんなに波が荒くなかった。二人でかぶった....
「千世子」より 著者:宮本百合子
来ては舞うのが見られた。アポローの銀の絃の澄んだ響に、ふかさの知れない谷底になる
沈鐘の鐘がまじって美くしい音楽となり、山の*さん郎らの金の櫛で梳りながらの歌声、....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
にちの御用は鐘ヶ淵の鐘を探れとあるのだ。」 「はあ。」と、三人は顔を見あわせた。
沈鐘伝説などということを、ここでは説かないことにしなければならない。口碑によれば....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
が急に恋いしくなって来た。 こんな夜だった。 あの男は城ヶ島の唄をうたった。
沈鐘の唄もうたった。なつかしい尾道の海はこんなに波は荒くはなかった。 二人でか....
「松井須磨子」より 著者:長谷川時雨
許しているのかと蜚語《ひご》されたほどである。「緑の朝」のすぐ前に、歌舞伎座で「
沈鐘《ちんしょう》」の出されたおり楽屋のものが、 「あの人はあれで学者の傑《えら....