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「沖する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

沖するの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
ばなるほど「言うただけ」である。しかしこの句が若かった当時の自分の幻想の中に天に沖する赤白の炎となってもえ上がったことも事実である。 「俳句は読者を共同作者とし....
」より 著者:海野十三
もなく、轟然、地軸が裂けるかと思うばかりの大音響と共に、四郎の乗っている櫓は天に沖する真赤な火柱の中に包まれてしまった。 北鳴四郎の身体は、一瞬のうちに一抹の....
空襲警報」より 著者:海野十三
た者が駈けだそうとすると、その前に、またつづけさまに三発、ドドドーンと白煙が天に沖する。 「うわーッ、やられたッ……」 と鍛冶屋の大将が叫んだと思うと、どうと....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
釣り道具の用意をはじめて結構だ。 なにはともあれ、浅間の壮観は、爆発直後、天に沖する大噴煙の躍動である。ドンと爆音が耳に谺したと同時に庭前へ飛びだして西の空を....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
眺めたよりもずっと大きく、しかも全容を露して、頂きの双尖の間から今にも噴烟が天に沖するかと思わしめる程、火山特有の形を備えている。其裾のあたり青磁色の一線が所々....