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沖仲仕
「沖仲仕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沖仲仕の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
が僅か十六銭で、下寺町の坂で立ちん坊をして荷車の後押しをしたのを振出しに、土方、
沖仲仕、飯屋の下廻り、板場、夜泣きうどん屋、関東煮の屋台などさまざまな商売を経て....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
じみのお湯がちゃんとあるじゃござんぜんか。河岸《かし》っぷちのは鳶《とび》人足や
沖仲仕が行くところなんだから、がらがわりいんですよ。それに、湯もちっと熱すぎるん....
「文学と地方性」より 著者:宮本百合子
ろうか。中央の文壇の関心と云われているものの本質もそこにおかれているのだろうか。
沖仲仕の元じめとしての作家火野の生活の感情というものも、この意味からはなかなか興....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
と場内はざわつき出し、つきものの押し合いが初まり出した。それをやりに来る若い衆や
沖仲仕などもあるのだ。 「国堅め」と言って東、西、南、北、中央の五人を象る五人が....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
ばしら》は押並び押重なって遠くから見ると林のよう。出る船、入る船、積荷、荷揚げ。
沖仲仕が渡《わたり》板を渡って筬《おさ》のように船と陸とを往来《ゆきき》する。 ....
「俗臭」より 著者:織田作之助
左衛門橋で会った花子のことを悲しく想い出しながら一夜を明し、夜が明けると、川口の
沖仲仕に雇われた。紀州沖はどこかと海の彼方をじっと見つめては歯をくいしばり、黙々....