沖天[語句情報] » 沖天

「沖天〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

沖天の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜別」より 著者:太宰治
として忘るべからざる陸海軍の決定的大勝利となり、国威四方に輝煥し、国民の意気また沖天の概があったが、この日本の大勝利は、異国人の周さんにまで、私たちの想像の及ば....
トカトントン」より 著者:太宰治
び、憤然として美男の同志を殴り、あばれて、うるさがられて、たまたま勲章をもらい、沖天の意気を以てわが家に駈け込み、かあちゃんこれだ、と得意満面、その勲章の小箱を....
魔都」より 著者:久生十蘭
いえば十時十分ごろ、局長室の扉が劇しく引開けられ、警視総監を伴った大槻局長が怒気沖天の勢いで足音も荒々しく入って来た。額は打紐のような青筋を浮かべ、ムンズと皮張....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
振って勢い立ったる有様は、さながらシノンの野におけるジャンヌ・ダルクのごとく意気沖天の概《おもむき》があった。コン吉は膝を打って、 「お! それは名案だね。一回....
三国志」より 著者:吉川英治
怒り給うな。君がいたずらに人を軽んじるから一言|酬いたのだ。かくいう自分とても、沖天の大志を抱いておる者だが、真に、国の憂いを語る同志もないため、空しく光陰の過....