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沖積
「沖積〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沖積の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
質から触れてゆこう。 ピルコマヨには、元来正確な流路がない。土質が、やわらかな
沖積層で岩石がなく、そのうえ、蛇行が甚しいために水勢もなく、絶えず溢れ絶えず移動....
「河明り」より 著者:岡本かの子
。例えば、単に下流の部分の調査だけでも、昔大利根が隅田川に落ちていた時代の河口の
沖積作用を確めることが出来たし、その後、人工によって河洲を埋立てて、下町を作った....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
き歴史的組織が積み重ねらるるその地質的組織ほど、穿ち難く貫き難いものはない。その
沖積層《ちゅうせきそう》の中に何かの形で工事を始めて進み込もうとすると、地下の抵....
「或る農学生の日誌」より 著者:宮沢賢治
きんじょ》のをすっかりこしらえてしまうんだ。僕のうちの近くなら洪積《こうせき》と
沖積《ちゅうせき》があるきりだしずっと簡単《かんたん》だ。それでも肥料《ひりょう....
「泉ある家」より 著者:宮沢賢治
をおろしたさにあとはだまって県道を北へ下った。 道の左には地図にある通りの細い
沖積地《ちゅうせきち》が青金《あおがね》の鉱山《こうざん》を通って来る川に沿《そ....
「楢ノ木大学士の野宿」より 著者:宮沢賢治
はこの岬の上だけだ。そこに登っておれは助かるか助からないか、事によったら新生代の
沖積世《ちゅうせきせい》が急いで助けに来るかも知れない。さあ、もうたったこの岬だ....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
と驚くであろうと観測される。さき頃、二代廟の奥院の裏山から突然水銀が湧き出した、
沖積層からできた愛宕山の地続きに水銀鉱があるはずはあるまいと、その道の人が調査し....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
一つには確かにこの雪の賜物でございます。 かの四、五月の頃信濃川下流のその沿岸
沖積地に、まったく目の醒めるばかりの美しいチューリップの花畑を展開させております....
「台川」より 著者:宮沢賢治
な闊葉樹《かつようじゅ》が一杯《いっぱい》生《は》えているでしょう。あすこは古い
沖積扇《ちゅうせきせん》です。運《はこ》ばれてきたのです。割合《わりあい》肥沃《....
「イギリス海岸」より 著者:宮沢賢治
に積《つも》った洪積《こうせき》の赤砂利《あかじゃり》や※※《ローム》、それから
沖積《ちゅうせき》の砂《すな》や粘土《ねんど》や何かに被《おお》われて見えないだ....