沙塵[語句情報] » 沙塵

「沙塵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

沙塵の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
ぬ》れ粘ったものと信ずるが、これその鱗が強く光るからで、実際そんなに沾れ粘るなら沙塵が着き、重《おも》りて疾く走り得ぬはずでないか。その足に関する謬見は一層夥し....
ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
所らしい跡にはウィルヘルム一世の像があった。そのうち道に敷石が無くなって、歩くと沙塵が立った。そしてだんだん家が疎になってゆき、ついに町は尽きた。そこで道は自ず....
汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
大豊原は、そのころ「大亜米利加沙漠《グレートアメリカン・デザート》」だった。その沙塵をあげて、カヴァード・ワゴンの列が、幾万という黄金探索者《アルゴノーツ》を西....
三国志」より 著者:吉川英治
「やすめ」の令を、全軍につたえた。 その頃から風がつのりだして、暗黒の街中は沙塵がひどく舞った。曹仁、曹洪らの首脳は城に入って、帷幕のうちで酒など酌んでいた....