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沙翁
「沙翁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沙翁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
があればこそ詩や小説を読んで、その主人公とともに苦しみ共に喜ぶのである。わが国の
沙翁近松は劇作の第一原則の一つとして、見る人に作者の秘密を打ち明かす事が重要であ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
した。 それから一週間ほどたって、私は例のストラッドフォード・オン・アヴォンに
沙翁の故郷をたずねることになりました。そうして、ここでアーヴィングが「スケッチ・....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、けっして悲壮ではないのだ。つまりその一句と云うのが、『|ルクレチア盗み』という
沙翁の劇詩の中にあって、羅馬の佳人ルクレチアがタルキニウスのために辱しめをうけ、....
「新ハムレット」より 著者:太宰治
はしがき こんなものが出来ました、というより他に仕様が無い。ただ、読者にお断りして置きたいのは、この作品が、
沙翁の「ハムレット」の註釈書でもなし、または、新解釈の書でも決してないという事で....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
墓掘の歌う声が実に好く、仕ぐさも軽妙であった。
要するに帝国劇場は荘麗なもの、
沙翁劇は真面目で案外面白いものであった。
大詰の幕がひかれたのが、九時過ぎ。新....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
。 女の頬の赤さと青年の眼の碧さと。 海峡の嵐 Helsingor は
沙翁が発音どおりに Elsinor と書いてから、この名によって多く知られている....
「秘密の庭」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
的宣伝者と見れば、どんなものにも即座に金を注ぎ込んだ。彼の道楽の一つは、アメリカ
沙翁の出現するのを待つことだった――魚釣よりも気の長い道楽だが。彼はワルト・ホイ....
「栗の花」より 著者:岡本綺堂
した。 それから一週間ほどたって、私は例のストラッドフォード・オン・アヴォンに
沙翁の故郷をたずねることになりました。そうして、ここでアーヴィングがスケッチブッ....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
序、さらば
沙翁舞台よ すでに国書の御印も済み 幼友達なれど 毒蛇とも思う二人の者が 使節の....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
からざる定説である。京伝・馬琴と便宜上並称するものの実は一列に見難いものである。
沙翁は文人として英国のみならず世界の最大の名で、その作は上下を通じて洽く読まれ、....
「三つの痣」より 著者:小酒井不木
うして、殺した後に、邪推だったということがわかると悔恨の念もまた甚だしいのです。
沙翁の「オセロ」を御承知でしょう。黒人オセロは、イヤゴーの讒言によって、妻デズデ....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
はまず以上のような輪郭ですが、各国の演劇都市におきましても、さだめしこの機会に、
沙翁以来の世界的戯曲家の業績を追慕する記念公演が盛大に行われるだろうと想像されま....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
の芝居がそれほど立派なものだとは思わぬ。少くも見物してそれほど面白いとも思わぬ。
沙翁劇にしろイブセンにしろ、本を読んだ時に与えられた以上の印象を受けたという事は....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ルあり。 携。 (詠詩のための杖をたずさえて西へ行き東へと行き、英盆川のほとりに
沙翁の跡を訪ねた。依然として三百年前の遺跡が存し、筆跡はなお香りたって故屋に満ち....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
トだけには、骨折りばかりあって褒美の方が足りないようです。しかし、さすがは作者の
沙翁、実は褒美は幕の外からハムレットに与えるようになっています。何かというと、見....