沙金[語句情報] »
沙金
「沙金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沙金の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
ったらしい微笑をうかべながら、どこか無理のある声で、快活にこう言った。
「ただ、
沙金《しゃきん》がこのごろは、どこにいるかと思ってな。」
「用のあるは、いつも娘....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
るところだった。「その時|蜑崎照文《あまざきてるぶみ》は懐《ふとこ》ろより用意の
沙金《さきん》を五包《いつつつ》みとり出《いだ》しつ。先ず三包《みつつ》みを扇に....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
事あり。その故を尋ぬるに、この畑村に、昔炭焼き藤太という者居住す。その家の辺より
沙金を拾い得たり。因ってついには富を重ね、故に金を以て鶏形一双を作り、山神を祭り....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
、孔雀の尾の渦巻の数に合せ、紫の瑠璃の台、五色に透いて輝きまする鰐の皮三十六枚、
沙金の包七十|袋。量目約百万両。閻浮檀金十斤也。緞子、縮緬、綾、錦、牡丹、芍薬、....