没取[語句情報] » 没取

「没取〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

没取の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
すけれど爾うは経て居ぬのです、若し其の時に宝が水の底から出たなどと分れば閣竜英に没取せられる事は無論ですから、何うか之を無事に隠して置きたいと云うので此の様な塔....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
せてわずかにその十分の一に過ぎなくなった。新しい木曾谷の統治者が旧尾州領の山地を没取するのに不思議はないというような理屈からこれは来ているのか、郡県政治の当局者....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
たり何かする場合には充分注意して細民に同情を表せられて地方官吏を罰し、その財産を没取したりあるいは牢屋の中に入れたりするような事が折々ございますので、官吏中には....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
。 ところが。 伊賀上野城は従来、筒井入道|定次の所領であったものを、家康が没取して、これを藤堂高虎に与え、その藤堂藩は、昨年、入部してから、上野城を改築し....
私本太平記」より 著者:吉川英治
面で聞いていた。 長屋中は、その晩、まるで疎開の騒ぎ。 六波羅の検察がきて、没取の厄に会わぬまにと、多量な武具材料の一切を、必死で隠匿しはじめた物音なのだ。....
河豚」より 著者:吉川英治
* 長州の旧藩制度には、家士にして河豚を食して死んだ場合は、家禄没取、家名断絶というきびしい掟があった。だから、萩や山口の藩士が河豚を食うのは、....