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「没書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

没書の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
る。寄附金の依頼ではないがその代りすこぶる分りにくいものだ。どこの雑誌へ出しても没書になる価値は充分あるのだから、頭脳の不透明をもって鳴る主人は必ず寸断寸断《ず....
幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
料を余計に呉れるからだ。しかし、作品には一定の範囲があるから、その範囲を越えれば没書になる恐れがある。範囲も範囲だが……現代の青年の脳裏にある大問題は? なかな....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
劇評が一つも載せられていないので、わたしは失望した。あるいはその書き方が悪いので没書にされてしまったのかも知れないと思っていると、その次の日の紙上に二つながら掲....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
遇する。折角油汗を流して苦辛した二葉亭の通信がしばしば大阪の本社で冷遇されて往々没書となったのは、二葉亭の身にすれば苦辛を認められない不平は道理であるが、新聞記....
性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
いませんよ。来たらおとどけいたします。」 などと、本屋の小僧は、まるで私の詩が没書にでもなったような冷たい顔をして言った。私はそのたびに、 「あ。そう。」と、....