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没骨
「没骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
没骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
花果、蜜柑、紅玉のような柿。――支那花鳥画の名手徐熙の孫で、花卉を描くのに初めて
没骨法を用いたというので知られている徐崇嗣は、豊熟した果実の枝を離れて地に墜つる....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
る。近代フランスの野蛮人もまた線へ立ち戻る事に努力したようである。日本画における
没骨体という進歩した技法から逆に、いわゆる、白描の域へまで立ち帰ろうとしたのであ....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
全部が大人しい謹厳な描き方で一貫している、そして線描の落着いたしかも敏感な鋭さと
没骨描法の豊潤な情熱的な温かみとが巧みに織り成されて、ここにも一種の美しい交響楽....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
分は色彩の濃淡中に混和して分別《ぶんべつ》しがたきものあり。これ西洋画または南画
没骨《なんがぼっこつ》の法に倣《なら》ひて、日本画より線を除却せんと企てたるもの....