沢村田之助[語句情報] »
沢村田之助
「沢村田之助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沢村田之助の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明治座の所感を虚子君に問れて」より 著者:夏目漱石
らなかった。虚子もそこが聞きたいので、わざわざ誘ったのである。もっとも幼少の頃は
沢村田之助とか訥升《とっしょう》とかいう名をしばしば耳にした事を覚えている。それ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
助なども、絶えず大阪から来て、これは客座に名を出していた。この年の七月であった、
沢村田之助は久しく引籠っていたのが珍しく出勤したが、もう両足とも切っていたので、....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
》かとか尾上梅幸《おがみうめゆき》とかよぶようなこともしなかったから、曙山とは、
沢村田之助《さわむらたのすけ》の俳名《はいみょう》だと知っていた。幕末頃のくさ草....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
芸に触れた為である。処で、菊五郎の方は、女形の芸は誰からとったかというと、それは
沢村田之助だろう。田之助の舞台をよく観察していて、それをよく補正した人である。一....
「円朝花火」より 著者:正岡容
ほどに上り下りの船の通い路を残している、すれすれにもやった屋根船、夜目にも薄白く
沢村田之助《きのくにや》そっくりの美しい顔立ちを嬉しく浮き上がらせている女は、成....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
しむ。 ○三月、守田座において市川左団次の丸橋忠弥初演、大好評。 ○四月、三代目
沢村田之助、再び脱疽のために残る片足を切断す。 ○六月、市村座六月興行の入場料は....