沢瀉[語句情報] »
沢瀉
「沢瀉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沢瀉の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雛妓」より 著者:岡本かの子
畳の上である。水色ちりめんのごりごりした地へもって来て、中身の肉体を圧倒するほど
沢瀉とかんぜ水が墨と代赭の二色で屈強に描かれている。そしてよく見ると、それ等の模....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
いる。一段高い床間には楯無しの鎧が飾ってある。――月数。日数。源太が産衣。八竜。
沢瀉。薄金。膝丸。そこへ楯無しを一領加えて源氏八領と総称し、武門に連なる輩はあた....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
いものでもある。そんなことから、この辺の百姓が苦むという種々な雑草の話が出た。水
沢瀉、えご、夜這蔓、山牛蒡、つる草、蓬、蛇苺、あけびの蔓、がくもんじ(天王草)そ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
てみたが、まだ出勤していなかった。路に沿った長い汚ない溝には、藻や藺や葦の新芽や
沢瀉がごたごたと生えて、淡竹の雨をおびた藪がその上におおいかぶさった。雨滴れがば....
「外来語所感」より 著者:九鬼周造
た。この貼紙一つで情調がすっかり破られてしまった。「デー」は如何にも醜悪である。
沢瀉久孝博士をして「何デー」「何デー」「ナンデイ」「ナンデイ」「ナニヲ云ッテヤガ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
松・斎藤茂吉・森本治吉)。キヨラケクコソ(松岡静雄・折口信夫)。マサヤカニコソ(
沢瀉久孝)等の諸訓がある。けれども、今のところ皆真淵訓には及び難い感がして居るの....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
扇ぎ入れるのは、月代の痕の青い、色の白い、若殿風。却々の美男子であった。水浅黄に
沢瀉の紋附の帷子、白博多の帯、透矢の羽織は脱いで飛ばぬ様に刀の大を置いて、小と矢....