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「河北〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

河北の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
て、則天武后を討とうとして敗れた。 死婦の舞 鄭賓于の話である。彼が曾て河北に客となっているとき、村名主の妻が死んでまだ葬らないのがあった。日が暮れると....
運命」より 著者:幸田露伴
も、王|聴かず。次いで蕭県を略し、淮河の守兵を破る。四月平安|小河に営し、燕兵|河北に拠る。総兵何福奮撃して、燕将|陳文を斬り、平安勇戦して燕将|王真を囲む。真....
パンドラの匣」より 著者:太宰治
こんなぶあいそな挨拶をする男の書く小説が案外|面白い事がある。 (昭和二十年秋、河北新報に連載の際に読者になせる作者の言葉による。) 幕ひらく ....
黄英」より 著者:田中貢太郎
へいらっしゃるのです」 と言って訊いた。少年は、 「姉が金陵を厭がりますから、河北に移って往くところです」 と答えた。馬はいそいそとして言った。 「僕の家は....
惜別」より 著者:太宰治
大の大野博士、東北帝大の広浜、加藤両博士から、それぞれ紹介状をいただき、また仙台河北新報社の好意で、仙台市の歴史を知るために同社秘蔵の貴重な資料は片端から読破で....
たずねびと」より 著者:太宰治
のような理由があるのです。 この「東北文学」という雑誌は、ご承知の如く、仙台の河北新報社から発行せられて、それは勿論、関東関西四国九州の店頭にも姿をあらわして....
喫煙癖」より 著者:佐左木俊郎
並に這入っていた。 ――昭和六年(一九三一年)九月『北海タイムス』、 十月『河北新報』――....
黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
斜めに歩いては左斜めに歩き、左斜めに歩いては右斜めに歩き、蹌踉きながら蛇行した。河北煉瓦製造会社の社長の家で、酒を呑まされて来てはいたが、別段酔っているのでは無....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ると、導く筈もなかったし、導き得るものでもなかったのである。中国中央軍と党部とが河北省を撤退するという中国側の最後の解答によって、日本軍部側の対支要求は都合上全....
社会時評」より 著者:戸坂潤
ると、導く筈もなかったし、導き得るものでもなかったのである。中国中央軍と党部とが河北省を撤退するという中国側の最後の解答によって、日本軍部側の対支要求は都合全部....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》、天|霜《しも》を降らす 管声|寥亮《れうりやう》、月|蒼々《さうさう》 白狼河北、秋恨《しうこん》に堪へ 玄兎城南、皆《みな》断腸―― この詩を、高らか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
里に下る時とところなのですから、ある夜のすさびに、北原賢次が筆を取って、 白狼河北音書絶(白狼河北、音書《いんしょ》絶えたり) 丹鳳城南秋夜長(丹鳳城南、秋夜....
北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
こまれた陸地に、そして常に視線に対する抵抗物の多い陸地に住む者の、常態であろう。河北大平野には、処々に村落があり、木立がある。然しその間を縫って、地平線の彼方へ....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
嬢の室を諧謔的にこう言ったのであろう。 ロンドン塔 ロンドンのほぼ中央のテムズ河北岸にある古くから有名な建築物。一〇七八年に建築され始め、後次第に増築されたの....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
いをしないと、幅が利かなかったらしいのです。今からだと夢のようです。 はじめ、河北潟を渡って――可心は、あの湖を舟で渡った。――高松で一夜宿、国境になりますな....