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河南
「河南〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
河南の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
を知らずに天に上ったと思っていた話がある。『類函』に『伝異志』を引いて唐の天宝中
河南|※氏《こうし》県仙鶴観毎年九月二日の夜道士一人天に登るといって戸を締む、県....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の紋です。師僧|般陀羅《はんだら》の遺示により、はるばるインドから唐土に渡って、
河南のほとり崇山に庵室《あんしつ》をいとなみながら、よく面壁九年の座禅修業を行な....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ふたたび元の椽のあいだから逃げ去った。(同上) 登仙奇談 唐の天宝年中、
河南※子県の仙鶴観には常に七十余人の道士が住んでいた。いずれも専ら修道を怠らない....
「李陵」より 著者:中島敦
るに、問題の敵の主力ではなさそうに思われる。天山から、そんなに早く、東方四千里の
河南《かなん》(オルドス)の地まで行けるはずがないからである。どうしても匈奴《き....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
聞いて、張はいよいよ不思議に思いました。 劉はこういう奇術を知っているために、
河南の尹を勤めている張全義という人に尊敬されていましたが、あるとき張全義が梁の太....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
と這い上って来て、またしてもひょくりひょくりと頭をふっている。 むかし、支那の
河南に武億という学者があった。ある歳の冬、友人の家に泊っていて除夜を過ごしたこと....
「考城隍」より 著者:田中貢太郎
った。殿上にいた諸神はそれを見て褒めあった。 そこで宋公は殿上に呼ばれて、 「
河南の方に城の隍の神が欠けている。その方がこの職に適任であるから、赴任するがいい....
「小翠」より 著者:田中貢太郎
て、功のある者は賞し、過のある者は罰する大計の歳に当っていたが、王給諌は王侍御の
河南道を監督していることを忌みきらって、中傷しようとした。王侍御はその謀を知って....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
はっきり覚えていなかったが、へんに頭の中にこびりついていたのである。 淮河は、
河南、安徽、江蘇の三省にまたがる大河であって、二千年間に約千回もの大※濫を起して....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
に没頭した。すると、戦争が終ってしまった。 黄河は二三十年ごとに大洪水を起す。
河南の潼関までは山地であるから洪水にはならないが、ここから先の海まで五六百キロの....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
、福建と来たらなおさら盛んだ。四川、広東は? ちょうど今戦争の真最中だし、山東、
河南の方は? おお土匪が人質を浚ってゆく。もし人質に取られたら、幸福な家庭はすぐ....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
|胡塵静ニ、西長安ニ入ッテ日延ニ到ル」 凱旋の日を空想したりした。 ところが
河南の招討判官、李銑というのが広陵に居た。永王の舟師を迎え討った。 永王軍は脆....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
る蛇柳の記は次の如くである。 ※柳は蛇と同字でヘビである] 息処石の南大
河南岸に洲あり古柳蟠低して異風奇態あり夫木集に知家朝臣の歌に咲花に錦おりかく高野....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
の煬帝《ようだい》長安《ちょうあん》に顕仁宮《けんじんきゅう》を営《いとな》むや
河南《かなん》に済渠《さいきょ》を開き堤《つつみ》に柳を植うる事一千三百里という....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、晴れ。午前、公園に遊び、帰路わが大使館をたずね、栗野大使に面会す。午後、セーヌ
河南に散策し、夜また市街を緩歩して帰る。 巴黎城外歩。 (巴黎郊外の林や丘を遊歩....