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「河原町〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

河原町の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
がマネージャーの机から貰って来た木崎の名刺を、覗きこんだ。 夜光時計 一 三条河原町の元京宝劇場は、占領軍専用の映画が掛り土曜日の夜はジープとトラックが並んだ....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
った。「スター」へはいってホットケーキを食べた。そこを出て、京極通を三条へ出て、河原町通を四条の方へ引きかえした。四条河原町の手前にある小路を左へ折れて、「ヴィ....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
である。是においてわたくしは、外崎さんの捜索を煩すまでもなく、保さんの今の牛込船河原町の住所を知って、直にそれを外崎さんに告げた。 わたくしは谷中の感応寺に往....
探偵の巻」より 著者:坂口安吾
らやけ酒を飲みたがるのも、亦惨たる姿であつた。 (三) 数日前、河原町四条の洋品店のショップガールから電話があつてお宅の娘さんが金借に来たが、様....
投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
い。はやくヤケ酒がのみたいな」 車は京都の市街へはいった。車の止ったところは、河原町四条を下って、はいった、裏通りの、小粋な家。しかし、小ッちゃな、料理屋のよ....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
自家薬の製造発売を思い立ち、どう工面して持って来たのか、なけなしの金をはたいて、河原町に九尺二間の小さな店を借り入れ、朝鮮の医者が書いた処方箋をたよりに、垢だら....
大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
。みじめというほかはない。 ところが、さすがに大阪だ。京都で一番賑かな四条通、河原町通の商店の資本は、敗戦後たいてい大阪商人から出ているという話である。 最....
あのころ」より 著者:上村松園
リと浮かび上って来るのです。 北斎の※絵 母は読み本が好きで、河原町四条上ルの貸本屋からむかしの小説の本をかりては読んでいられたが、私はその本....
幼き頃の想い出」より 著者:上村松園
の幼い日のことどもでございます。私がまだ尋常三年生かそこらの頃、私達一家は四条の河原町の近くに住居を持って居りましたが、その河原町の四条下った東側に菊安という古....
想い出」より 著者:上村松園
、母にせがみまして、その頃京都画壇再興の為に出来ました画学校に入れて貰いました。河原町御池、今の京都ホテルの処に建物がありまして、土手町の府立女学校校長を兼ねま....
六日月」より 著者:岩本素白
下の通りを南に向いて歩いて行く。上の高台寺そのものをも入れて、すべて此の辺りは下河原町になって居るのである。煙草屋、荒物屋など暗い寂しい店に交って、仕出し屋、料....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
う。鴨河原とはすなわち今の賀茂川の河原で、当時賀茂川は勝手に我儘をして、今の京都河原町から寺町あたりにまで氾濫し、広く河原をなしていたものであった。そして今の天....