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「沸す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

沸すの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
母子叙情」より 著者:岡本かの子
。 かの女はむす子の棲むアパートの近所を見て歩いた。むす子が、起きてから珈琲を沸すのが面倒な朝や、夜更けて帰りしなに立ち寄るかも知れない小さい箱のようなレスト....
古狢」より 著者:泉鏡花
どうかしている。」 と笑いながら、 「そうかい、温泉かい……こんな処に。」 「沸すんですよ……ただの水を。」 「ただの水はよかった、成程。」 「でも、温泉とい....
発明小僧」より 著者:海野十三
頗る豊富であるからして、これを水汲みだけに使用して余りがある。そのときは、風呂を沸すのに利用すると、更に経済である。 婦人の座談会や演説会のときには、電灯をと....
善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
嬌があってそうして頗る人使いが旨い、若衆と一緒に床を出て、自分から火を焚いて湯を沸す、下女を労わる情からである。 やがて朝陽が家根越しにカッとばかりに射して来....
雪柳」より 著者:泉鏡花
饒舌ってからですが、これに対する社長の応対は、ただ今お聞かせ申した通り。 湯を沸す炭もなく、茶も切れていたのです。年も二十以上違っている。どうしてこんな細君を....