沸湯[語句情報] »
沸湯
「沸湯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沸湯の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
やアがる」
とツカ/\と立ち戻って来て、脇に掛って有った薬鑵《やかん》を取って
沸湯《にえゆ》を口から掛けると、現在我が子與之助の顔へ掛ったから、子供は、
子....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
西法師伝』)。熊楠案ずるに『隋書』に日本人の獄訟《うったえ》を、〈あるいは小石を
沸湯中に置き、競うところの者にこれを探らしむ、いわく理曲なればすなわち手|爛《た....
「古狢」より 著者:泉鏡花
つけ届けはちゃんとありますが、一度来るといって、一年たち三年たち、……もっとも、
沸湯を浴びた、その時、(――男を一人助けて下さい。……見継ぎは、一生する。)――....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
こ》ぎ出してしまいました。 「あ、眠っちゃいけねえんだ」 茶釜を溢《あふ》れた
沸湯《にえゆ》が、炭火の上に落ちてチューと言った音で米友は眼を醒《さ》ましました....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
もなる。種々の豚料理に用ゆべし。 ○ソボロに用ゆる豚の肉は最初塩にて揉み、それを
沸湯に投じてもよし。 ○ソボロは汁が沢山あるほどに煮詰めてよし。外の野菜もなるべ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
結構ですが、毎度お話に出るマイナイソースを少し固く拵えてパンへ塗って生の赤茄子へ
沸湯《にえゆ》をかけて丸のまま皮を剥《む》いて薄く切ってパンの間へ挟んで小さく切....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
沢山塩を振って二時間ばかり塩漬にしておく。それから今の身を塩から出してよく洗って
沸湯《にえゆ》の中へ入れてサット湯がいてよく水気を切て布巾《ふきん》で堅く絞《し....