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油を絞
「油を絞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
油を絞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
に終った。すべてが生死《しょうし》の戦《たたかい》であった。青竹を炙《あぶ》って
油を絞《しぼ》るほどの苦しみであった。大風は突然不用意の二人を吹き倒したのである....
「猫の踊」より 著者:田中貢太郎
った。老女はその老人の無作法な態をよく見て置いて、後で主人の備後に話して思うさま
油を絞ってやろうと思った。彼女は舌を出して障子の紙を舐《ねぶ》り、そっと穴を開け....
「新生」より 著者:島崎藤村
――こんなことぐらいが一体、何だ」
百十四
うんと一つ弟の
油を絞って置こうというような兄と、甘んじて兄の非難を受けようとして頭を垂れたまま....
「家」より 著者:島崎藤村
い旧い記憶を引出されるような気がした。門の内には古い椿の樹が有って、よくその実で
油を絞ったものだ。大名を泊める為に設けたとかいう玄関の次には、母や嫂の機を織る場....
「足迹」より 著者:徳田秋声
「どうしたい。」従兄はお庄の風に目を※っている。 「今下で、お婆さんにさんざん
油を絞られましたよ。」 「お前のいるところはどこだえ。」 お庄はそこへ坐って、....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
」 「ほんとに旦那。」お多喜が、手早く茶の支度にかかりながら口を入れて、「うんと
油を絞ってやっておくんなさいましよ。さっきぶらりと、気が抜けたような顔をして帰っ....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
なって呉れた。勿体ないと言わずには居られない。 私に何の取得がある? 親が身の
油を絞って獲た金を、私の教育に惜気《おしげ》もなく掛けて呉れたのは、私を天晴《あ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、こちとらの歯には合わねえ」 「弱ったな」 「勤番の役人様が、今度はあべこべに、
油を絞られて突放《つっぱな》されるという図になってはやりきれねえ」 「いやな奴が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を卑《ひく》うしなければ教えを乞うことのできぬ人だから、高杉もこの人に逢っては、
油を絞られるのもぜひがない。象山はまた豪傑の士に逢うと、好んでこういう手段を弄《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
底まで見破られてしまったから、破れかぶれという気分でもあるようです。関守氏は少々
油を絞り加減に、 「なぜ、あんなツマらないことをしたのだ、盗むくらいなら盗み了《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、そうだ、そうだ、自分にとっては全く苦手な女軽業の親方に、ぶっつかって、うんと
油を絞られたのは、つい今しがたのことであった。おぞましいこと、疲れがさせたために....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
派の陥穽《かんせい》にひっかかったんだよ。で、直接師団長がやって来て、小っぴどく
油を絞ったのだ。それからしばらくして、退職願いを出せという命令があったのだ。まあ....
「魔像」より 著者:林不忘
のだが、そうして置いて、何と、ひどいやつではござらぬか。貴殿の登城を待ってウンと
油を絞《しぼ》って呉れると言いおるから、わしが、見るに見兼て、そっとその硯へ水を....
「魔都」より 著者:久生十蘭
陣の夜嵐が吹きすさび、一同珠数つなぎとなって明石署へ引立てられ、アナヤというほど
油を絞られた上今朝七時半になってようやくお釈放《ときはなし》を受けた。あたかも古....
「頸の上のアンナ」より 著者:神西清
のお世話になって寝床まで担ぎ込んで貰い、翌る日になると校長から免職するぞと散々に
油を絞られたことを思い出した。だがこれはなんという場外れな回想なのであろう! ....