油土[語句情報] » 油土

「油土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

油土の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白い蚊帳」より 著者:宮本百合子
ないんだから、間抜けばっかりで」 と云った。傍の台の上に、耕一が製図している家の油土の模型が出来ていた。彼は、 「電球見ないでね」 と注意して、二百燭をつけ、そ....
西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
品」などを製出した話、蓮の葉で味噌を包む新案、「行水舟」「刻昆布」「ちやんぬりの油土器」「しぼみ形の莨入、外の人のせぬ事」で三万両を儲けた話には「いかにはんじや....
魔都」より 著者:久生十蘭
行く。広い調理台の隣りに大きな厨房煖爐がある。変ったものといえば浅い木箱に入った油土《パテ》と漆喰《しっくい》土だけである。しかしそれもすぐ判った。勝手口の扉の....
回想録」より 著者:高村光太郎
が面白がらないので写生風なものをやるようになっていた。その時分には、木彫の方でも油土で原型を拵えさせ、それを木で彫らせるという風になっていた。 前に述べたよう....
自作肖像漫談」より 著者:高村光太郎
て来た。法隆寺貫主には父の宅でお目にかかり、写真をとらせてもらい、其を参考にして油土で等身大の原型を作った。これは木彫に写された時大変違ってしまった。曾て帝展に....